よく勉強をしていると似たような事項のものに出会います。実は、似たものというのは記憶の干渉を起こしやすいと言われています。つまり平たく言えば、似た事項があるとどっちがどっちだったか混乱を起こしてしまったり、覚え間違いをしてしまったりします。
類義語はまとめて覚える
似たものの良い例として類義語があげられます。類義語も似たもの同士なので、混乱しやすく干渉を起こしやすいという点では覚えにくいといったも良いでしょう。特にバラバラに覚えた場合は、記憶があいまいになりやすく、混同しやすくなります。
よく単語帳などでも似たようなスペルの単語や、似た発音をする単語、同じような意味をもつ単語をまとめて覚えるようにしたり、巻末でそういった単語をまとめて注意喚起を促しているものもあります。
似た意味の英単語を覚える
一つ例を挙げると run という単語には、「走る」という意味があり、ここまでなら中学生でわかるかと思います。
ところが、hurry、dash、race、sprint、tear とくると、少し英語が苦手な人は何だろうということになってしまうかもしれません。
勘の良い人なら、しっかりダッシュしろよ!、スプリントタイムはどうだった?というようにカタカナとして使われているものもあるので、何となく走るんだなという漠然とした意味はつかめるかもしれません。
でも、走るっていったって、それじゃ run とどう違うんだよと聞かれたら、英語に自信があるという人でもなければ迷ってしまうでしょう。
こうしたものを覚える場合は、単語帳などで覚えるとすると、みんな「走る」という単純な訳語しか載っていないため、その違いはわかりません。
できれば英英辞典、どうしても英語が苦手な人は英和辞典をひきながら、それぞれのイメージをとらえていきます。そしてそのイメージを大切にするのです。辞書に載っている訳語ではなく、辞書で調べたときに感じた自分自身がとらえたその単語に関するイメージを大切にして、自分が覚えやすいように、自分なりにかみくだいたイメージで覚えていくことが大切です。
たとえば、こんな感じです。
hurry : 一生懸命急いでいるイメージ
dash : 運動場などでいきなり急に早く走りだすイメージ
race : 短距離レースなどで隣の人と競って走っているイメージ
sprint : 短距離走で、トラックを一気に駆け抜けているイメージ
tear : わけがわからずに、慌てふためいて走りまわっているイメージ
こうしたイメージを英単語をまとめて結びつけていくことによって、類義語も覚えやすくなっていきます。