みなさんは「大手」というとどんなイメージをもつでしょうか。
例えば、「業界大手」、「大手家電メーカー」などと言われると、規模が大きく、多くの人の支持されていて、品質や技術もしっかりしているというイメージを持つ人が多いと思います。
大手だから、有名だからは危険
最近は、日本の企業の質の低下も問題視されていますが、老舗だから、大手だから、有名だから安心と考えてしまうのにはリスクがあります。
老舗旅館が温泉の湯を1年に2回しか入れ替えず、レジオネラ菌についても虚偽の報告をしたり、老舗の料理店が原材料についてウソをついていたといったこともありました。
最近では、日本人なら誰もが知っている広告代理店大手が、五輪で不正を行っていました。
これらはすべて、お客様本位ではなく、ただ金儲けをしたい、自分たちの利幅を増やしたいという、企業本位の考え方から起こした問題といえるでしょう。
金儲け主義者に狙われる美容外科分野
美容外科は、美容分野で若い女性をはじめ人気があるものです。
そして、通常の保険診療とは違い、自由診療という形になるので、手術が高額になることもあります。
したがって、その儲け幅も大きくなるということで、金儲けだけのために、美容外科の分野に参入してくる人もいます。
もちろん、美容外科というからには、手術する人は医師の免許は持っていますが、医師だから大丈夫というわけではありません。
美容外科は特殊な技術が必要となりますが、1週間の研修で埋没の二重まぶた手術や、シリコン挿入の初歩治療しかできない専門外の医師に手術をさせているところもあるようです。
医師以外の人間が実質のオーナーになっていたりするケースもあるようです。
よく宣伝でみかけるから安心というのも、裏を返せば、それだけ広告費に金を使っているということになります。
美容外科でよくあるのが、広告費を使い、美人受付にイケメン医師で、広告をバンバン打つというケースがあります。
広告費に金を使えば、Google や Yahoo の検索エンジンで広告上位を勝ち取ることもできるので、これらで上位に表示されているからといって、100%安心というわけではありません。
こんな美容外科は注意したほうがいい
相談しにいったら、その日のうちに手術を勧められたり、患者に考える時間を与えないようなところは要注意です。
手術を急がせるようなところは、その日の売り上げが欲しいから、患者に早めのほうが良いとせかして急がせたりすることが多いのです。
また、二重を手術しにいったのに、鼻も高くしましょうかなどと、頼んでもいない手術を進めてくるところも、患者本位とは言えないので注意したほうが良いでしょう。
美容外科は、有名だから、大手だから、いっぱい広告されているからということで決めるのではなく、しっかりと精査して決めることが大切です。