オールインワンは、「これ1本で・・・」とか、「一人三役」とかいろいろ言われていますが、たった一つで化粧水・美容液・乳液の役割をしてくれるものを言い、最近ではその他に化粧下地としても使えるようなものまででてきています。
ホールインワンと勘違いしているゴルフ好きのお父さん! ホールインワンではなく、オールインワンです。
とまあ冗談はさておき、いくつもの化粧品を使っていたのが1本で済み便利なものになっているのが、『オールインワン』です。
いわば野球などで言えば、どこでもこなせるオールラウンドプレイヤーです。
専門家じゃなくてもいいのか
内野も外野も守れますといっても、たとえば守備練習だと内野も外野も練習しなければいけません。ショート専門でやってる選手のほうが、ショートの守備練習に集中するので、それだけ極められるのではないでしょうか。
野球のポジションと同じように、化粧品にもそれぞれの大切な役割があるのです。
例えば、化粧水と乳液はどちらも保湿アイテムとして知られていますが、それぞれの役割があるのです。
化粧水であれば、肌の再表面にある角質層に水分を補給することで、肌をふっくらさせ、肌をやわらかくすることで他のものの新党を助ける役割があります。
乳液は、角質の間の細胞間脂質を整えることで、水分が与えられた状態の角質を守るバリアを作る効果があります。
それぞれ専門性がある化粧水や乳液といった化粧品を1本にまとめて、結局どっちつかずになってしまうのではないかという心配の声もあります。
オールインワン化粧品のデメリット
まずは、デメリットの方から言うと、やはり、プロ野球のポジションと同じように、内野・外野どこでも守れる選手は全てのポジションで守備練習をしなければならず、一方、特定の守備位置を専門的に守っている選手は、ショートならショートの守備練習を徹底的に重点して行うことができるので、うまくなっていきます。
化粧品も同じで、効果ごとにいろいろと比較すると、オールインワン化粧品は、単体の化粧品にはかないません。
一つ例をあげると、化粧下地効果があるオールインワン化粧品は、夜も使えるということで、肌につけたまま寝てしまうのは好ましくない成分がカットされていたりします。
本来、化粧下地は、肌のキメを滑らかにしてファンデーションののりをよくします。またファンデーションが毛穴につまるのを防いだり、メイクを落としやすくしたりする働きがあります。
ところがオールインワン化粧品だと、肌につけたまま寝るのが好ましくない成分をカットしているので、その分ファンデーションの崩れを起こしやすかったり、化粧下地として作用が弱くなったりします。
またオールインワン化粧品は、1本で何役もこなすので、製品に配合される成分も多くなってきて、それが敏感肌や肌の弱い人にとっては肌トラブルの原因となるリスクが高くなってくると言えます。
オールインワン化粧品のメリット
オールインワン化粧品のメリットは、なんといっても面倒なスキンケアの工程がたった1つで済むというところにあります。
面倒くさがらずにきちんとスキンケアをこまめに行えることから、きちんと毎日肌のお手入れを楽にすることができます。
一口でオールインワン化粧品といっても、配合されている成分によっていろいろと特徴があり、保湿効果が高いもの、美白効果にすぐれているものなど、状況に合わせて選ぶことができます。
オールインワン化粧品が向く人・向かない人
オールインワン化粧品は、何しろ化粧の工程が少なくて済みますから、化粧が面倒くさいというズボラな人にはお勧めです。
何種類も出ているので、どんな作用を多く期待するのかによっても選ぶことができます。
逆にオールインワン化粧品が向かない人は、肌が弱い人です。肌が弱い人は、自分に合った化粧品を一つずつ使っていくことをお勧めします。