化粧品に含まれている美白成分は、医薬部外品の有効成分になっていて、医薬部外品の有効成分として承認許可を取得している成分になります。
カモミラエキス
カモミラは、キク科植物のカミツレ(カモミール)の花から抽出された成分です。
カモミラETは、メラノサイトに対してメラニンを作りなさいと指令をくだす情報伝達物質であるエンドセリンの働きを阻止するっことで、メラニン色素の生成を抑制し美白効果を発揮します。
カモミラETは、生体の仕組みを解明して研究された美白成分として知られていて、今ではシミやそばかすを防ぐ多く美白化粧品に配合されています。
コウジ酸
コウジ酸は、味噌・醤油・酒などをつくる際に、発酵させるときに使うコウジカビの培養液から発見されたもので、コウジカビを培養し、ろ過された培養液から抽出精製して作ります。
メラニンが生成される過程で、その鍵をにぎるチロシナーゼの酵素活性部の銅イオンを封鎖することで、チロシナーゼの活性化を抑え、メラニンの生成を抑えることで、美白効果を発揮します。
エラグ酸
エラグ酸は、ペルー原産のマメ科植物のタラをはじめ、イチゴやリンゴなどにも含まれているタンニンの一種です。
チロシナーゼの働きを抑えることでメラニンの生成を抑える医薬部外品の美白効果がある有効成分として承認されています。
エラグ酸は、シミやそばかすを防ぐための美白化粧品として、クリームや美容液に配合されています。
アルブチン
アルブチンは、コケモモの葉などに含まれる成分で、ハイドロキノン誘導体になります。
糖とハイドロキノンの合成して作られ、α-アルブチンとβ-アルブチンがあります。
チロシナーゼの働きを抑えることでメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぎます。
4-n-ブチルレゾルシノール
4-n-ブチルレゾルシノールは、ルシノールとも言われ、シベリアモミの木に含まれる成分で、1998年に美白効果がある医薬部外品の有効成分として承認されています。
チロシナーゼの働きを抑えることでメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぎます。
その他、チロシナーゼの働きを抑える成分
コウジ酸、エラグ酸、アルブチン、4-n-ブチルレゾルシノールは、チロシナーゼの働きを抑えることで、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐものでしたが、同じようなメカニズムが美白成分とされているものに、リノール酸S、4-メトキシサリチル酸塩(4-MSK)、マグノリグナンなどがあります。
チロシナーゼ以外に働く美白成分
ニコチン酸アミドは、メラノサイトでつくられてメラニンがケラチノサイトに受け渡されるのを妨害するP&Gが開発した美白成分になります。
アデノシン-リン酸二ナトリウムOTは、細胞内のエネルギー代謝を高めて、肌のターンオーバーを促進しメラニンの排出を促す、大塚製薬が開発した美白成分になります。
デクスパンテノールWは、ケラチノサイトのエネルギー代謝を改善し、肌のターンオーバーを促進し、メラニンの分解や消化も促進するPOLAが開発した美白成分です。