ナチュラル、オーガニック、そしてISO | 美容トピックス

ナチュラルと言えば、もちろん「自然の」という意味で、オーガニックと言えば「有機栽培の」という意味いnなります。

化粧品では、『オーガニックコスメ』というような言葉もありますが、有機栽培で作られた植物から作ったものということになります。

これと似たような言葉に『ボタニカル』という言葉もありますが、これは単なる「植物の」という意味ですので、植物由来であれば、別にオーガニックのものでなくても、「ボタニカル」と言うことができます。

ナチュラルやオーガニックの実態

『オーガニック』つまり有機栽培は、化学肥料を使わずに、また遺伝子操作もせずに行う農法で作られた作物ですが、その認定基準は実は国によってさまざまなのです。

日本でも基準があって、過去2年間は農薬も化学肥料も未使用だった土壌で栽培したもの、化学合成農薬や化学肥料は使っていない、遺伝子組み換え原料は使っていないといったものなどがあります。

日本には、『オーガニック認定機関』があり、『JAS認定』というものがありますが、これは食品に対する認定になっていて、化粧品を対象としたものではありません。

現在、日本には、『オーガニックコスメ』『ナチュラルコスメ』に対して、国としてのはっきりとした定義が無いのが実情です。

では、どうなっているのかというと、メーカーが独自に定義していたり、海外の認証基準を自主的にならったりしていますが、それも認定機関によって基準が厳しかったり甘かったりとまちまちです。

ナチュラルやオーガニックの指数表示

2016年にISO(国際標準化機構)がISO16128として、化粧品の「ナチュラル」及び「オーガニック」に関わる指数表示というものを制定しました。

指数表示では、どんな原料が自然原料、自然由来原料、オーガニック原料、オーガニック由来原料なのかを定義しています。

植物・動物・藻類・微生物・真菌・鉱物に関して、粉砕や乾燥・希釈などの物理的処理しか行っていないのであれば、自然原料自然鉱物原料ということになりますが、意図的に科学的又は生物学的処理を加えたものは、自然由来原料又は鉱物由来原料というような形になります。

オーガニックに関しては、各国基準や国際基準においてオーガニックの基準に合致した農法や収穫方法で得られた自然原料に粉砕や乾燥・希釈などの物理的処理しか行っていない場合のみ、オーガニック原料となり、もし意図的に化学的又は生物学的処理を行ってしまっている場合は、オーガニック由来原料となります。

日本の現状

日本では、化粧品の業界団体である日本化粧品工業連合会が、『ISO16128に基づく化粧品の自然及びオーガニックに係る指数表示』というガイドラインを作っていますが、指数はあくまでも任意表示とされています。

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