髪の毛を染める『ヘアカラーリング』ですが、これは化粧品と医薬部外品の両方があります。
歯磨きなども化粧品と医薬部外品がありますが、ヘアカラーリングの場合は、化粧品と医薬部外品ではその使用目的が少し違ってきます。
化粧品の場合は、染毛料と呼ばれ、ヘアマニュキュア、酸性カラー、カラートリートメントなどが含まれます。
医薬部外品の場合は、染毛剤となり、ヘアカラーや白髪染めなどがあります。
化粧品の染毛料
化粧品のヘアカラーリングは、染毛料と呼ばれ、半永久染毛料と一時染毛料に分けることができます。
半永久染毛料
半永久染毛料は、酸性染毛料で、ヘアマニュキュアの場合、だいたい約2~4週間色持ちします。
酸性染料の色素を利用したヘアマニュキュアや、酸性カラーなどと呼ばれている製品が半永久染毛料になります。
また酸性染料とは違う色素を利用したカラートリートメントも半永久染毛料になります。
半永久染毛料は、繰り返し染めても髪の傷みがあまりないのが特徴で、雨や汗などで色落ちしたりすることはありません。
例えば、ヘアマニュキュアの場合、1回の使用で酸性染料が髪の内部まで浸透して染毛します。
またカラーリンスなどの場合は、日常使っていくうちに色素が髪の表層部に徐々に浸透して髪が染まっていきます。
一時染毛料
一時染毛料は、色持ちが短く、1日、あるいは洗い流すまでとなります。
顔料などの着色剤を毛髪の表面に付着させることで、髪を一時的に着色することから、毛髪着色料というような呼ばれ方をすることもあります。
塗るだけでOKなので手軽に使用することがで、一度シャンプーするだけで洗い流せますし、かぶれや髪の傷みといったものはあまりないので気軽に使えます。
その反面、汗や雨で色落ちして衣服が汚れるといったデメリットもあります。
ヘアマスカラ、ヘアファンデーション、ヘアカラースプレーと呼ばれているような製品は、一時染毛料になります。
医薬部外品の永久染毛剤
医薬部外品のヘアカラーリングは、『染毛剤』となり、永久染毛剤と脱色剤、脱染剤に分けることができます。
このうち、『永久染毛剤』は、『酸化染毛剤』と『非酸化染毛剤』に分けることができます。
『酸化染毛剤』は、有効成分の酸化染料が毛髪中に浸透していき、毛髪中で酸化して結びつくことで発色し、色が定着していきます。
染色とともに、毛髪の色素のメラニンを脱色という2つの作用があり、色持ちは約2ヵ月間と長くなっています。
一方、『非酸化染毛剤』は、毛髪中で鉄イオンとタカフェのr-うによって黒色の色素を作りだすもので、白髪染めなどとして利用され、色持ちは約1ヵ月間となっています。