水は、化粧品のベース成分として使われています。
化粧品の全成分表示をみてみると、『水』が一番最初に記載されているものが多いと思いますが、これは一番多く配合されている成分だということになります。
水は、化粧品の成分構成のベースになっているのです。
水というと、化粧品では『精製水』を連想する人も多いと思いますが、化粧品に使われているベース成分となっている水系成分は『精製水』だけではありません。
化粧品のベース成分となっている水系成分
化粧品のベース成分となっている水系成分の代表的なものと言えば、やはり水、精製水ということになります。
最も一般的で、水道水や井戸水・地下水をイオン交換樹脂を通すなどして不純物を限りなく除去したものになっています。
また非常に小さい穴をもった膜でろ過したり、蒸留・紫外線殺菌したりして水としての純度をあげたりします。
化粧品には『ミネラル含有水』が含まれていることもあり、代表的なものとしてはフムスエキスや温泉水などがあります。
温泉水や海洋深層水などは、金属イオンや無機物などのミネラル類や有機物を多く含んでいます。
普通の精製水と比べて、いろいろな成分が入っているので肌に合わない場合もあるので注意が必要です。
ボタニカルウォーターって何?
化粧品の売り文句に、ボタニカルウォーター配合というようなことが言われたりしていますが、「ボタニカル」とは植物という意味で、植物水つまり、芳香蒸留水が入っているということになります。
ナチュラルとかオーガニックとかいう言葉もありますが、ボタニカルとほぼ同じものを指しています。
芳香蒸留水とは、主に報告を持つ植物の鼻や歯などを水蒸気蒸留して得られた水を差し、植物の芳香成分・精油を微量に含んだ水になっています。
精油成分の割合は、だいたい0.01%~0.1%といったところになっています。
ハマメリス水、ラベンダー水、ユーカリ水、レモングラス水、ローズマリー水、セージ水といったものがこの芳香蒸留水にあたります。
化粧品の水についての考え方
自分が手に取っている化粧品の水について、どう考えればいいのでしょうか。
水といっても、精製水だけでなく植物水、温泉水、海洋深層水などさまざまあり、いったいどれが良いのでしょうか。
結論からいうと、製油やミネラルに対するアレルギーに気をつければ、そほど気にする必要はありません。
使ってみて、肌に合わないということでもなければ、気にしなくていいと言えます。
植物水、温泉水、海洋深層水いずれにしても、精油成分やミネラル成分はほんのわずかしか入っていません。
精製水の場合は、化粧品原料として使用する場合、工場で精製されてその場ですぐに使用されます。
一方、植物水・温泉水・海洋深層水などは原料として流通していて、原料として使用される前に保管されているので、防腐剤などが添加されていたりすることもあります。