『プロ・業務用ハンドクリーム』の保湿剤解説 | 美容トピックス

『プロ・業務用ハンドクリーム』は、信頼のロングセラー!といったコピーなどがうたわれています。

お料理教室の先生や、手のモデルさんも使っていますと書かれたりします。

プロ・業務用ハンドクリームの本質は何?

製品の表示を観察してみると、製造販売元:ヤーマン株式会社とあります。

「製造販売元」ということは、医薬品医療機器等法(旧薬事法)で規定された商品、つまり、化粧品や医薬部外品ということになります。

医薬部外品であれば、製品の表示に「医薬部外品」と記載がありますが、医薬部外品の文字も、「薬用」の文字もどこにもないので、化粧品であると判断できます。

「販売名:プロ・業務用ハンドクリーム」との表示があるので、これが届け出ている販売名ということになります。
made in Japan とあるので、日本製です。

プロ・業務用ハンドクリームの特徴

特徴としては、

「天然由来成分でつくっているので、料理の前や途中で使ってもOK。そのまま手仕事を続けられます。」

「人間の皮脂に使いオレイン酸をたっぷり含む「ハイブリッドヒマワリ油」を配合しているので、しっとりとしているのにべたつきません。」

とあります。

プロ・業務用ハンドクリームの全成分表示とその特徴

プロ・業務用ハンドクリームの全成分表示は次のようになっています。

〔成分〕水、グリセリン、ホホバ種子油、スクワラン、カリ石ケン素地、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ハイブリッドヒマワリ油、ベヘニルアルコール、トコフェロール、ヒノキチオール、エタノール

このうち、グリセリン、ホホバ種子油、スクワラン、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ハイブリッドヒマワリ油が7つの天然保湿成分ということになっています。

「グリセリン」は、非常に吸湿性に優れた古くからの保湿成分で、保湿剤として、肌に潤いを与え、みずみずしく柔軟な肌のために使われるという目的の他に、製品の硬さや粘度を長時間一定に保つ働きもあります。

「ホホバ種子油」は、アメリカ西部からメキシコ北部の乾燥地帯に時制しているカン木であるホホバの種子から抽出したオイルで、皮脂に良く似た油脂という特徴をもち、酸化しにくく、刺激も少ないうえに、エモリエント効果に優れています。

「スクワラン」は、サメ肝油やオリーブなどの植物に存在しているスクワレンを水素添加で安定化させて得られる液状油性基剤で、皮脂の構成成分に極めて近いため、べたつきが少なく肌によくなじみ、しっとりなめらかにしてくれる保湿成分として利用されています。

「ステアリン酸」は、動植物油脂中に存在している脂肪酸で、クリームなどの固形オイルとして利用され、のびをよくしたり、なめらかな使用感を演出するのにも役立っています。

「パルミチン酸」は、動植物油脂中に存在している脂肪酸で、クリームや乳液のベース構造を安定する目的などで配合されます。

「ハイブリッドヒマワリ油」は、ヒマワリ Helianthus annuus の交雑種の種子から得られる脂肪油になり、食用油としても利用できます。

「ハイブリッドヒマワリ油」は、閉塞性により皮膚の水分蒸発を抑え、その結果として皮膚に柔軟性や滑らかさを付与するエモリエント性を有しているので、化粧品クリームなどで好んで使われます。

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