口臭は誰も指摘してくれない | 美容トピックス

「○○ハラスメント」といろいろなハラスメントがありますが、最も厄介と言われているのが「スメハラ」つまり「スメルハラスメント」です。

当のご本人は周りに迷惑をかけているという自覚がないうえに、本人に指摘しづらいこともあり、下手をすると陰口の対象にされているかもしれません。

特に、口臭は会話などにより周りに不快な思いをさせていることに気づかず、誰でもが無意識のうちに加害者となってしまっている危険性をはらんでいるのです。

スメハラから逆スメハラへ

このように、スメハラは周囲の人に不快な思いをさせ、しかもそのことに自分自身が気づかず、陰口の対象にされてしまうというリスクがあります。

当然、スメハラの加害者は、グループの中でも避けられるようになり、やがて差別されたり、中傷されたりという「逆スメハラ」の餌食にされてしまうかもしれません。

中高生が口臭を原因としていじめの対象になってしまうということもあります。

口臭を気にしすぎることによる弊害

意外にも口臭を気にする人は多く、『口臭白書2019』によると、国民の9割は口臭を気にしているという結果がでています。

中には、自分が迷惑をかけないようにと自分の口臭を異常に気にする人もいます。

こうした人は、口臭を気にしすぎるあまり、人との会話を極力さけ、他社と関わらなくなり、ますます周りから避けられてしまうという負のスパイラルに陥ってしまったりします。

周囲に迷惑をかけまいとする気づかいが、逆に理解されず集団において目立ってしまい排除のターゲットとなってしまったりするのです。

口臭で悩む人はどんな人?

口臭で悩む人は、優しくて真面目な人が多いのです。
周囲を気にしやすく、几帳面で真面目な人、完璧主義な人、そしてこういう人は他人の口臭にも敏感であったりします。

オーラルケアにも神経質で、それでもいつも口の中が気持ち悪く感じるなどということがあれば、要注意です。

口臭には2種類ある

口臭は大きくわけて2種類あります。
1つが生理的口臭で、もう1つが病的口臭です。

病的口臭の場合は、糖尿病や肝疾患、腎疾患などの内科的疾患が原因となって発生してきます。

一方、病気でなくても、ストレスや様々な生理的要因によって唾液の循環が止まることによって発生するものは生理的口臭になります。

例えば、起床時や空腹時、緊張時、飲食後などは、どんな人でも口臭がでてきますが、これが生理的口臭です。

口臭の発生源ってどこ?

気になる口臭ですが、その発生源はどこなのでしょうか。

口臭の発生源は、歯でも舌でもなく、唾液から直接発生しています。

唾液の質と唾液の絶え間ない流れが口臭を起こさないためのポイントになるのです。

唾液には食事の消化作用だけでなく、会話をスムーズにしたり、感染を防御したりという作用があります。

唾液の質は、口・喉・鼻などからの膿や血液、飲食や喫煙などに伴う舌の上の汚れなどで低下してきますが、しっかりと新鮮な唾液の流れがあれば、それほど口臭になる心配はありません。

食後すぐには新鮮な唾液の流れがあるので、口臭は改善されますが、睡眠中は舌の動きがにぶくなることで唾液の流れが停滞してしまうので、朝起きたとき口臭を感じるケースが多くなります。

唾液の流れが滞ると、口内の善玉菌が酸素を消費して酸素不足となり、それで悪玉菌である歯周病菌などの嫌気性菌の活動が活発化し細菌数が増え、口内の飲食物の残渣なども消化酵素により分解され、口臭となってしまいます。

口臭を防ぐには、舌を動かし、唾液の流れをよくすることが大切なのです。

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