爪は1日に約0.1mm程度伸びています。
爪全体が生え変わるのには、半年から1年かかります。
爪が伸びるスピードは年齢とともに低下し、爪は厚くなっていきます。また小指に近づくほど成長のスピードは遅くなります。
爪の部位

『爪』には、いろいろな部位名がついています。
一般に爪と呼ばれている部分は、『爪甲(そうこう)』と呼ばれています。
爪甲の下にある皮下組織の伊津部は、『爪床(そうしょう)』と言い、爪の形成と維持に必要な栄養や水分を補給するための神経や毛細血管が通っている場所になります。
爪甲が生まれる部分、いわゆる爪の根元の部分は『爪母(そうぼ)』と呼ばれ、ここで分化・増殖した細胞が伸びていき、角化していくことで爪甲になっていきます。
爪は健康のバロメーターとも言われ、爪甲の成長や色は、栄養状態が反映されやすく、爪が折れやすかったり、二枚爪になったりする場合は、栄養や水分が足らないことが原因になっていたりします。
爪の根元にある白い半月状の部分は、『爪半月(そうはんげつ)』と呼ばれる部分で、完全に角化していない新しい爪です。
よくこの根本の部分の白い半月状の部分、つまり爪半月がないと、健康状態が良くないとか言われたりしていますが、これは俗説です。
爪は割れやすい?
爪をよく観察してみると、爪は年齢とともに伸びが遅くなり、黄色く濁ってくるとともに、厚みを増して、縦に線が入ってきます。
これは、爪を作っているタンパク質が縦に走っている証拠です。
この爪の縦ジワはいわば、肌のシワのようなものです。
爪には縦に線が入っているということは、爪は縦方向に裂けやすい性質があると言えます。
つまり爪に縦方向に裂けるような力がかかると、爪は割れやすくなります。
パソコンを使うとき、キーボードを爪で強く叩いているような人がいますが、このようなことをすると爪が割れる原因になるので控えたほうが良いでしょう。
意外な巻爪の原因
巻爪になると痛くて大変ですが、寝たきりとなって入院している患者さんなどでは、ひどい巻爪になってしまったりします。
実は、寝たきりでいることが巻爪の原因の一つではないかと言われていて、歩く体重がかかることにより、爪がまっすぐになるのではと考えらえているのです。
爪は骨などのカルシウムではなく、皮膚の延長なので、肌・指の状態が良くなれば、自然と爪も強くなっていきます。
そのため、蛋白質やビタミンA、ビタミンB群などを多く含む食事を摂取することがオススメです。