書店を歩いていると、『肌活』という言葉を見つけました。
最近は、『婚活』、『就活(就職活動)』といった言葉の他に、『終活』とか『腸活』といったように『〇〇活』という言葉が言われるようになってきています。
肌活は単に美容のためのものではない
『〇〇活』というと、〇〇の活動をする、〇〇のための活動をするという意味でよく使われます。
このルールから行くと、『肌活』は、肌のために良い活動を行っていくことということになります。
結婚に向けた活動をする『婚活』、就職に向けていろいろと行動を起こす『就活(就職活動)』はこういった使い方です。
一方、『腸活』というと、確かに健康な腸のために行う活動ということになるのですが、腸内環境を整えて体を健康にするといったニュアンスまで含まれています。
『肌活』の場合も同じで、『美肌を実現するために、今日から肌活をスタートしましょう』というような感じで、健康で美しい肌のためにできることをやっていくという側面がありますが、それ以外に、単なるメイクやスキンケアにとどまらず、健康な肌にしていこうというニュアンスもあります。
皮膚フローラのバランスをとる肌活
『腸活』というと、腸内細菌のフローラのバランスをとることが重要となってきますが、肌の場合も、皮膚には常在菌があり、皮膚フローラがあります。
これらの皮膚フローラは、アレルギーや免疫機能にも深くかかわっていて、この皮膚フローラのバランスを保つことも肌活の大きな目的になっているのです。
肌活には保湿が欠かせない
肌を健康で美しく保ちたいと思ったときに、まず大切なのは肌を潤わせることです。つまり保湿です。
健康な美肌でない肌としてあげられるのが、乾燥肌、敏感肌、デリケート肌などです。
敏感肌は、肌が乾いているためにかゆみなどを感じやすくなってしまったもので、カサカサしていたり荒れていたりします。
乾燥しているわけですから、保湿が重要ということになります。
健康な美肌は、肌のバリア機能がしっかりしていて、皮脂膜と角質層がその肌バリアの機能を担っています。
そして、細菌やホコリ、アレルギーの原因となるアレルゲンなどの物質を水分の蒸発を防ぎ、肌にうるおいを与えることによって跳ね返しています。
肌バリア機能を強化するという意味でも保湿が重要になってくるのです。
肌バリア機能を簡単に改善できる肌活
肌の刺激となる細菌やホコリ、アレルゲンを跳ね返すには、肌がうるおっている必要がありますが、国立成育医療センターのアトピー性皮膚炎に関する研究結果では、生後1週間以内の赤ちゃんの全身に保湿剤を塗った場合、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上も低下するという結果が得られています。
つまり、保湿をすることで肌バリア機能をアップすることができるのです。