色には、それぞれにもっているイメージがあります。
色のもつイメージ
色にはそれぞれ感情があり、その色を見る人に心理的なさまざまな感じを与えるもので、しかもその感じ方は人それぞれに異なっています。
人それぞれ感じ方は違うものの、多くの人が感じる色にたいするイメージには共通したものがあり、これはメイクアップやファッションにも応用されています。
色の系統を大きく2つに分けるとすると、暖色系と寒色系に分けることができます。
暖色系は、暖かい感じを与える色で、色としては赤紫、赤、橙、黄などの色になります。
暖色系のイメージとしては、太陽の色、燃える炎の色ということから、情熱、暖かさ、興奮などがイメージされます。
寒色系は、涼しい感じを与える色で、色としては青緑、青、青紫などの色になります。
寒色系のイメージとしては、澄んだ湖の色、流れる水の色ということから、涼しさ、冷たさ、知性などがイメージされます。
色のもつ感情
個々の色はそれぞれ異なった感情と結びついています。
感情には、表情などを伴う強い感情や、比較的弱い感情状態である気分などがありますが、表現としては、いわゆる喜怒哀楽などがあります。
色を2色以上配色した場合には、その組み合わせによって種々の感情をイメージさせたり、それを強めたりする効果があり、実際のメイクアップやファッションにおけるコーディネートを考える上でも重要なポイントになってきます。
色のもつイメージ
色相での暖色系である赤・橙・黄は、暖かい・積極的・活動的というイメージがあります。
色相での中間色である緑・紫は、平静・平凡というイメージがあります。
色相での寒色系である青緑・青・青紫は、冷たい・消極的・沈静的というイメージがあります。
明度が明るいものとして白がありますが、陽気・明朗といったイメージ、さらに白には純粋、清々しさといったイメージがあります。
明度が中程度のものとして灰色がありますが、落ち着きといったイメージがあります。
明度が暗いものとして黒がありますが、陰気・重厚といったイメージがあります。
彩度が高いものとして朱色などがありますが新鮮・はつらつといったイメージになります。
彩度が中程度のものとしてピンクがありますが温和・愛らしさ・やさしさといったイメージがあります。
彩度が低いものとして茶色がありますが渋み・落着きといったイメージがあります。
肌色と年齢
肌色は、年齢を積み重ねるにつれ、黄味で明度が下がる傾向があります。
そのため、それを補正するのにピンクがよく用いられます。
黄味になってきた肌色を赤味に寄せて、明度を上げ、彩度を下げる働きがあるのがピンクということになるのです。
ファンデーションの色調でも、年齢層が高くなっていくにつて、ピンクやアーモンド系の色を好む層が増えてくるのは、このためではないかと言われています。
ピンクをはじめ、オレンジ、イエロー、パープルなどはコントロールカラーとしてよく利用されています。