日本は軟水、ヨーロッパはミネラル分を含んだ硬水で知られています。
ヨーロッパでは、ほとんどが硬水でミネラル分を多く含んだ水なので、それで顔を洗うと肌がゴワゴワしてきてしまいます。
硬水で洗顔すると肌の乾燥感が強くなります。
ヨーロッパの旅行したときは硬水に注意
日本人がヨーロッパに旅行して顔を洗うと、普段は軟水で顔を洗っているためか硬水に慣れておらず、一気にごわつきを感じる肌になってしまいます。
また、洗顔フォームなども日本のものは軟水に合わせて作られています。硬水になると泡立ちが悪くなってしまい、つい自然とその使用量も増えてきてしまい、それがかえって肌を乾燥する要因になることもあります。
日本人だと綺麗好きの方だと、出かけるたびに洗顔をしていたり、すこし汗が出たといって顔を洗顔フォームで洗う人がいます。
これに対して、ヨーロッパの人たちは、毎日に洗顔は硬水で行うためかえって肌を傷めてしまうと考え、基本的には洗顔はしないのです。
洗顔しない欧州人
ヨーロッパでは洗顔しないの?と思われるかもしれませんが、日本とヨーロッパでは気候が違い、ヨーロッパではジメジメとしてて顔がベタベタしてくるということはあまりありません。
もちろん全く洗顔しないということではないでしょうが、日本人に比べるとその頻度は少ないと言えるでしょう。また水で顔をゴシゴシということもしません。
ヨーロッパでは軟水は貴重で、ワインよりも高かったりしますが、最近ではヨーロッパでも水道から軟水がでてきたりするところもあるようです。
わざわざ軟水を取り寄せていた
ヨーロッパの水は硬水で、硬水は洗顔などの美容には合わないとされていたため、昔の貴族たちは、軟水をとりよせてそれをきれいなボトルに入れて持ち歩き、ときどきそれで顔や体を拭いていたそうです。
軟水仕様となっている日本の石けん
日本の石けんを持って行ってヨーロッパなどで使うとうまく泡がたたないだけでなく、石鹸カスと呼ばれる沈殿物が残ってしまったりします。
硬水に含まれるミネラル成分が石けんの成分と結合してしまうため、石鹸が水に溶けなくなり、石鹸カスとして沈殿してしまうのです。
これをそのままにしておくと肌に悪影響を及ぼしかねません。硬水は石灰が多く含まれているため、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
日本では化粧水を使う必要がなかった
日本ではほとんどの水が軟水なので、洗顔したり体を洗う時もあまり水のことを気にせずにふんだんに水をつかって洗っていました。
だからこそ、日本では化粧のために水を持ち歩くという習慣がなく、化粧水を使うということもなかったのです。