アロマテラピーとAEAJと精油を扱う際の注意点 | 美容トピックス

アロマテラピーというと、直訳で芳香を使った療法ということになりますが、アロマテラピーに関係が深い組織として、AEAJがあります。

AEAJとは

AEAJは、Aroma Environment Association of Japan で、『日本アロマ環境協会』で、内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人になります。

参考 : https://www.aromakankyo.or.jp/

アロマと環境がどう関係しているのかというと、公園や街路などで四季折々の緑の中からの自然の香りに触れることで、人々は心が癒され、心地よい気分になります。

部屋の中でアロマを楽しんでも、リラックスしたりリフレッシュできたりしまう。

こうした屋内外の自然の香りの豊かな環境をアロマ環境とし、そうしてアロマの心身の健康や生活環境の向上への効用や影響に関する調査研究を行っていくといくことから、日本のアロマ環境を研究していく組織ということで、日本アロマ環境協会となっています。

香育とは

最近、食育や薬育のように、「〇〇」に関する教育について「〇〇育」というような言葉が使われるようになってきていますが、AEAJでは、子供たちに向けた香りの体験教室として「香育(こういく)」をうたっています。

精油の香り体験を通して、嗅覚に意識を向けて、豊かな感性や柔軟な発想力をはぐくんで、人と植物の関わりや自然環境の大切さを伝えていく事業を行っています。

アロマテラピーの定義

AEAJでは、アロマテラピーについて、「精油(エッセンシャルオイル)を用いて、ホリスティックな観点から行う自然療法」と定義しています。

自然療法とは、人間が本来もっている自然治癒力を高めることによって、病気を未然に防ぎ治療を促す、体質を改善するなどの健康維持・増進を図ることです。

香りがあるものというと、香水や芳香剤をイメージする人もいると思いますが、アロマテラピーで使われる精油(エッセンシャルオイル)は、香水や芳香剤とは違います。

香水や芳香剤のように化学的に合成された香料は、精油(エッセンシャルオイル)ではありません。

精油は、植物から抽出した天然素材です。
また油といっても、オリーブオイルやごま油といった植物油とは違い、油脂ではありません。

精油を使うときの注意

精油はいろいろと市販されていますが、正しく使用して、快適なアロマライフを送るためにも注意したい点があります。

売られている精油は、キャリアオイルや精製水で正しく希釈してから使うようにします。原液をそのまま肌につけたりしないようにしてください。

また、人によってはアレルギーを起こすこともありますので、パッチテスト、すなわち希釈した精油を腕の内側に塗って、24~48時間放置し、炎症が起きないことを確認してから使うようにしてください。

アロマテラピー用に販売されている精油は、あくまでも香りを楽しむためのもので、食品ではありません。飲まないようにしましょう。

3歳未満の乳幼児への使用は避けて、精油は乳幼児の手の届かないところに保管するようにします。

妊婦については、妊娠中は肌に直接触れないようにして、安全な精油を嗅ぐだけにとどめます。

精油は油ですので引火性があるので、火の近くには置かないようにします。

精油の光毒性に注意

柑橘系の精油は、紫外線によって炎症を起こす光毒性があるものがあるので、注意します。
つまり、肌に塗ってから日光に当たると、炎症を起こしてしまうので要注意です。

柑橘系の精油でも、マンダリンやオレンジ・スイートには高毒性がありませんが、オレンジ・ビターには強い光毒性があります。
レモンのような香りがすることから、柑橘系に分類されているレモングラス、シトロネラ、リツェアクベバ(メイチャン)、メリッサ、メリッサブレンドは、実際は柑橘系の植物から抽出される精油ではないので光毒性はありません。

ベルガモットは光毒性がありますが、光毒性のあるフロクマリンを除いたフロクマリンフリーの精油も販売されています。

AEAJのホームページで光毒性に注意が必要な精油の例として載っているものとしては、グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなどがあります。

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