シワ治療におけるボツリヌストキシン注射 |美容トピックス

美容医療の分野で、シワ治療の方法の一つとして、ボツリヌストキシン注射があります。

ボツリヌストキシン注射とは

ボツリヌストキシン注射は、ボツリヌス菌から抽出したA型ボツリヌス毒素と呼ばれる天然のタンパク質をごくわずかに含む、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑える働きがある薬剤を、緊張している筋肉に注入することで、シワの改善を図る方法です。

ボツリヌストキシンの筋肉を弛緩させる作用を利用して、美容医療の分野での目尻・額・眉間などの表情ジワやエラの張りの改善といった若返り、小顔治療などのプチ整形に応用されています。

ボツリヌストキシン注射は、その施術時間はわずか数分程度で非常に短く、痛みやハレもほとんどなく、翌日からは支障なく普通に日常生活ができます。

効果としては、施術後2~3日からジョジョに出てきて、施術後2週間で最大となり、3~4ヵ月持続します。

その後は徐々に注射前の状態へと戻っていきますので、もし効果を継続させたいというのであれば、再度注射することになります。

トキシンを注射しちゃって大丈夫?

ボツリヌストキシンは、トキシン(毒素)ですが、毒素を注入しちゃって大丈夫と不安になる人、またボツリヌス菌に感染するんじゃないかと不安になる人がいると思います。

たしかに、ボツリヌス毒素は、ボツリヌス菌の作るA型ボツリヌス毒素を注入するわけですが、この毒素は毒素(トキシン)といっても、比較的安全で、顔面けいれんや眼瞼けいれんなどの治療にも使われたりします。

ボツリヌストキシン注射なんてすると、ボツリヌス菌に感染してしまうのではないかという点ですが、大丈夫です。

ボツリヌス菌そのものを注射しているわけではなく、ボツリヌス菌から出てきたボツリヌス毒素を注入するので、ボツリヌストキシン注射をしたからといって、ボツリヌス菌に感染するリスクはありません。

ちなみに、ボツリヌストキシン注射で報告されている副作用としては、一時的な次のような症状がでてくることがあります。

〇注射部位が腫れる、赤くなる、痛みを感じる
〇体がだるく感じる、力が入りにくい
といった症状がでてくる場合があります。

ボツリヌストキシン注射の効果

ボツリヌストキシン注射では、アセチルコリンが分泌されないようにブロックします。

筋肉を収縮させなさいという命令が脳から出ると、アセチルコリン作動性神経終末からアセチルコリンが分泌され、それが筋肉にしみ込み、筋肉を収縮させます。

分泌されたアセチルコリンは筋肉内にしみ込み、筋肉が収縮します。

ボツリヌストキシンは、アセチルコリンの分泌をブロックします。

このため、筋肉の収縮が抑えられ、筋肉の収縮が局所的に弱まることにより、シワが目立たなくなります。

また、張り出したエラにボツリヌストキシンを注入することで、小顔効果も期待できます。

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