美容と4つのストレッサー | 美容トピックス

ストレスは肌に悪いということはわかっていても、日常生活の中で私たちは常に多くのストレスにさらされています。

ストレスというと、会社の仕事のノルマに追われたりする精神的ストレスをイメージしますが、その他にも美肌に体的なストレスはたくさんあります。

ストレスは、外から有害な刺激であるストレッサーにより引き起こされる身体の変化と言えますが、ストレスの原因になるストレッサーは大きく4つに分類することができます。

4つに分類されるストレスを引き起こすストレッサー

ストレスを引き起こすストレッサーは、社会学的ストレッサー、物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物学的ストレッサーの4つに分類することができます。

『社会学的ストレッサー』ですが、これは、多くの人が『ストレス』と聞いてイメージするもので、人間関係のストレス、仕事に関するストレス・プレッシャー、経済的な悩みといったものが該当します。

『物理的ストレッサー』は、気候変動による暑さや寒さ、また生活環境による騒音などが該当します。うるさい環境の中でストレスを感じるのはまさに物理的ストレッサーです。

『化学的ストレッサー』の代表的なものと言えば、悪臭です。嫌なにおいを嗅ぐと不快な気持ちになりストレスを感じますが、これが化学的ストレッサーです。

『生物学的ストレッサー』は、細菌やウイルスです。免疫機能が落ちているところに、皮膚に細菌が感染して発赤が起こるというようなケースがこの生物学的ストレッサーに該当します。また、睡眠不足なども該当します。

神経系でのストレス調整

人間の身体は、自らの健康を維持するためにバランスを保とうとする力が働きます。

これを『ホメオスタシス』と言いますが、この力は本来人間に備わっているもので、脳がコントロールセンターとなって、神経系・内分泌系・免疫系を相互に関連させて調整をしています。
しかし、過剰なストレスがかかると、脳の指令が乱れ、ホメオスタシスも乱れてしまいます。

神経系でいうと、ストレスを過度に受けると、交感神経が優位に働くようになります。

このことにより、心拍数が増加し、血管が収縮します。血流は悪くなり、発汗が促進され、
消化活動が抑制され、体調の悪化につながっていきます。

もちろん、血流が悪くなり体調が悪化するので、美肌にとってもいいわけがありません。

内分泌系でのストレス調整

ストレスは内分泌系にも影響を及ぼします。

ストレスを受けると、副腎皮質ホルモン(ACTH)の分泌が促進され、それによりメラノサイトのメラニン産生が促されます。

黄体ホルモンの分泌も活発になるので、卵胞ホルモンとのバランスが崩れ、それによりメラニン産生が促される可能性もあります。

ストレスによるホルモンの変調によっても、シミができやすくなるのです。

免疫系でのストレス調整

免疫は、自律神経と深い関係があります。

ストレスにより交感神経が優位の状態が続くと、炎症を起こしやすい状態になってしまいます。

一方、副交感神経が優位な状態が続くと、リンパ球が増えて、アレルギー症状が出やすくなってしまいます。

いずれにしても、肌あれの原因になる可能性があるのです。

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