ハトムギは、東南アジアを減産とするイネ科の一年生植物で、学名では Coix lacryma-jobi Linne var. mayuen Stapf (Gramineae) の種皮を除いた種子になります。ハトムギの原種はジュズダマになります。

生薬名は、薏苡仁(ヨクイニン)で、漢方では利尿・消炎・鎮痛・排膿のために使用されています。
また、滋養強壮効果や、肌あれにもよく、いぼとりにも用いられています。

ハトムギは、なぜハトムギと言われるのかについては諸説ありますが、ハトが好んでその実を食べていたことから、明治以降にハトムギという名前がついたと言われています。

別の説においては、ハトムギはたくさん収穫できることから、八斗麦(ハットムギ)と呼ばれ、それがハトムギになったとも言われています。
ちなみに、一斗は約10Lの容量になります。

イボ取りに効用があることを記されたハトムギ
ハトムギ(ヨクイニン)のイボ取りについては、中国の古典には全く記載がなく、江戸時代の貝原益軒(かいばらえきけん)という本草学者・儒学者が、「大和本草」という書の中で、イボ取りや母乳を増すといった民間療法を記載しています。
貝原益軒は、日本の博物学の先駆けとなる「大和草本」を作った人で、その書の中には、日本固有の植物について、自らの眼で観察し、薬用植物だけでなく、雑草においても記されています。
この大和本草には、「ひどいニキビにはハトムギを煎じて飲むと効果がある」と書かれています、

ハトムギの抗炎症作用・抗腫瘍作用

ハトムギはいろいろな作用について研究報告されていて、主な研究報告だけあげても、糖尿病に対する効果、抗肥満作用、抗コレステロール・高脂質血症、抗酸化作用、ラジカル消去作用、筋弛緩作用、排卵促進作用などがあります。
ハトムギの抗炎症作用・抗腫瘍作用をもった有用成分は、monoolein と trilinolein と言われています。
また、ハトムギには、細胞の代謝を良くして、新しい肌細胞の再生を促す肌のターンオーバー促進作用があります。
明治時代では、ハトムギはイボ取りの民間薬として広く用いられましたが、このイボ取りの効果もこの肌のターンオーバー促進作用と深く関係しています。

肌のターンオーバーを促進することから、老人性疣贅(イボ)にも、シミにも効果が期待できます。
ハトムギは、体の免疫力や抵抗力を高め、肌のターンオーバーを促進することで、肌あれにもよく、イボやシミの改善にもつながるのです。