ウォシュレットは清潔なのか | 健康トピックス

海外では、さすが日本!と言われて大人気のトイレのウォシュレット

その手があったのかと非常に外国人の評価が高くなっています。

トイレットペーパーでおしりを拭くよりも、あたたかいお湯で洗い流すと、心地よいですし、衛生的というイメージがありますが、このウォシュレットについて、専門家の間でも意見が割れているのです。

ウォッシュレットはデメリットだけという主張

ウォシュレット、つまり温水洗浄便座の使用に反対する医師もいます。

肛門に温水を噴射することはデメリットしかなく、肛門科医として患者に全面的にウォシュレットの使用を禁止するように指導しているそうです。

肛門科で、性行為を介さない性病の感染を訴える人が多くなってきているようで、尖圭コンジローマや肛門ヘルペスといった場合、肛門性交による感染が疑うというのが常識でしたが、患者からいろいろ聞き取りしていると、最近はどうもそれが原因ではないということらしいのです。

そして、温水洗浄便座が感染を媒介しているのではないかという結論に至ったそうです。

温水洗浄便座の貯水タンク内に潜む細菌を調べたところ、公共施設の温水洗浄便座の貯水タンクの水は細菌の量が水道水の約10倍で、その大半が大腸菌であったという結果も出ています。

ウォッシュレットは、おしりに温水があたり、その後、その水は跳ね返ります。

そしておしりについた便にあたった温水は、跳ね返り、一部はノズルの先端にもつきます。

公衆トイレなどで、前の人がお尻を洗った後、ノズルでビデ機能をつかったりすると、そこに大腸菌が付着していて、膣へと入っていってしまう可能性があるのです。

さらに、温水の水圧で肛門が炎症を起こして硬化し、便が適切に排出しづらくなり、直腸に出残り便がたまってしまい、これが栓のようになり便の排出が妨げられるということも考えられます。

それほど気にしなくてもという主張

ウォシュレットの普及率が低かった昔に比べて、最近ではお尻の不調を訴える人は減ってきていて、またお尻が荒れるというのも、何度も手を洗うと肌が荒れてしまうのと同様に、過度に使用したりした場合は、そういったことがあるが、通常使用しているレベルであれば問題ないのではないかと考えている専門家もいます。

肛門を清潔に保つという点でも、痔などの疾患があり細菌の感染を防ぐという点でも、温水洗浄便座を使用するのは問題なく、紙で拭くよりもお尻周りが綺麗になるというのが、ウォシュレットを使う一番のメリットではないかという考え方もあります。

神経質になって、1日に10回以上も肛門や外陰部に長時間温水を当て続けていれば不調の原因になるかもしれません。

また、痔や下痢などが常態化している人の場合、肛門はトイレットペーパーによる摩擦の負担は非常に大きいので、ウォシュレットを使ったほうがいいのではという意見もあります。

メリット・デメリットを知った上で個人の判断で

結論は、両論併記した上で、無責任みたいになってしまうかもしれませんが、ケースバイケースで、個人の判断でウォシュレットを使用するかどうかを決めていくしかないのでしょう。

特に女性の場合は、ノズルなどの汚染により感染を引き起こす可能性が指摘されています。
特に公衆トイレにおいては、避けたほうが無難かもしれません。

一方で、痔で悩んでいる人などはウォシュレットのほうが気持ちいいかもしれません。
トイレはなるべく自宅で、そして自宅のトイレはノズル部分もこまめに殺菌洗浄しておくのが良いのかもしれません。

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