『鉄は熱いうちに打て』の意味は、鉄を熱いうちに打つのと同じように、人間は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事だという意味があります。
またもう一つの意味としては、物事は時期を逃さないうちに実行しないと成功しにくいという教えにつながっています。
チャンスは逃すなという意味の諺
チャンスをつかむにはタイミングというものが非常に重要になってきます。
どんなに才能があっても、チャンスを逃してしまったら、その才能は開花することがなく終わってしまうことすらあります。
『鉄は熱いうちに打て』、英語で言うと、Strike while the iron is hot! になります。
似たような言葉としては、Don't miss this great opportunity! (この絶好の機会を逃しちゃダメ!)という言い回しもあります。
この他にも、Opportunity knockes only once. (チャンスは一度しか訪れない)というものもあります。
チャンスはそうそう何度も訪れるものではない。一度逃したチャンスは二度と訪れないから、チャンスがドアを叩いた時、素早く対応できるようにしておかないといけないという意味になります。
親鸞の言葉
浄土真宗の開祖として知られる親鸞も、次のような言葉を残しています。
今は咲き誇っていても、夜半に嵐が吹けば桜は一瞬で散ってしまう。
やるべきことは、必ずできる時にやって、明日桜を見に行こうという気持ちは抱いてはならない。

つまり、外をみて桜が綺麗に咲いているけど、まあ明日見に行けばいいやと思っていると、その夜嵐がきて、桜が散ってしまったりする。
だから、明日桜を見に行こうなんて思わず、綺麗だと思った今、見に行くべきということになります。
つまり、チャンスはきたらすぐにつかめという教えにつながります。
チャンスが来たらすぐにつかめ
寿司屋に行き、隣の客が大トロを美味しそうに食べているのを見て、よし美味しそうだし注文しようかなと思ったものの、その前にアナゴも食べておこうとアナゴを注文。
するとその間に別の客が大トロを注文し、大トロは本日品切れに。
こうなってからしまったと思っても後の祭りです。
まあ、こんな寿司屋のネタの話しくらいのことであれば、どうでもいいことなのですが、いろいろ迷ってなかなか踏み出せないでいるとき、好機は今しかないと考える決意から、さらなるビッグチャンスにつながる可能性もあるのです。
いい条件で就職の話しが来たんだけど、どうしようかな、少し不安もあるし・・・というようなケースの場合は、とりあえず応じてみるというのも一つの考え方です。
何から何まで、すぐ決心して突き進むというわけではありませんし、それが本当にチャンスなのかはっきりしないことのほうが多いと思います。
でも一つの考え方として、逃してしまったと思うくらいなら、トライしてみるというのもありなのかもしれませんね。