補完・代替医療というと、チベット医学やユナニ、アーユルヴェーダ、漢方など、体系的な医療もありますが、ホメオパシーも体系化された医療の一つです。
ホメオパシーとは
ホメオパシー(homeopathy)は、ドイツのHahnemann(サムエル・ハーンネマン)医師が、18世紀後期に創出した医療で、世界保健機関(WHO)が認めている補完・代替医療で、『類似療法』とも言われているものです。
日本語では、『同類療法』あるいは『同種療法』と訳されていたりもします。
ホメオパシーは、ドイツで体系化された自然療法ですが、現在世界の80カ国以上で用いられています。
ヨーロッパでは、約30%のセルフケア利用率を含め、ドイツでは、家庭医全体の75%がホメオパシー薬を処方していて、日本でいう漢方薬のような存在になっています。
日本にも『日本ホメオパシー医学会』や『日本ホメオパシー医学協会』などの団体があります。
日本ホメオパシー医学会(一般社団法人) : https://www.jpsh.jp/
日本ホメオパシー医学協会(日本ホメオパシー財団) : https://jphma.org/fukyu/country_100302_2.html
ホメオパシーの2つの基本原則
ホメオパシーには2つの基本原則があります。
それが、『like with like : 類似の法則(類は類を治す) 』と『minimum effective dose(最小限の効果的投与)』です。
like with like
これは、ある症状で苦しんている人に対して、健康である人に与えた時に同じような症状を示す物質(薬)を投与して治療するという考え方です。
similia similibus curentur とも言われ、身体の持つ自己治癒システムを刺激することで、量的な反応ではなく質的な反応をもたらして回復させていくという考え方です。
minimum effective dose
最小限度で効果的な投与を行うもので、最小有効量の法則ともいえるものです。
ホメオパシーで使用する薬を希釈すればするほど有効であるという原理で、単に希釈するのではなく、段階的な希釈(dilution)と振盪(sucussion)を行っていきます。
ホメオパシー薬

ホメオパシーで利用される薬ですが、『レメディ(re:again, medeor:cure )』と呼ばれています。
3000種類以上あるいは5000種類以上とも言われ、全体の約7割は植物から、その他には、鉱物や動物など、自然界に存在するものからつくられています。
レメディは、患者本人のバイタルフォース(生命エネルギー)に働きかけ、自然治癒力を最大限に引き出せるように作用していきます。
レメディは、その濃度によって作用レベルが異なるとされていて、希釈濃度(ポーテンシー)が高くなるにしたがい、肉体・感情・精神・魂レベルに働きかけ、症状を引き起こしているこんpん原因にアプロ0血しながら、本人の生命力を活性化するように作用するとされています。
補完・代替医療の『ホメオパシー』について、簡単にご紹介しましたが、もっと詳しく知りたいという人は、日本ホメオパシー医学会(一般社団法人)で、研修やセミナーを開催しているようです。