保険適用なら意外と安い漢方薬だが | 健康トピックス

漢方薬というと、副作用が少ないというイメージがあり、お薬を処方されるときも漢方薬を希望されるという人もいます。

漢方薬というと、自然の生薬が原料となっているので価格が高いというイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか。

漢方薬は保険適用なら意外と安い?

漢方薬は健康保険診療を受けて処方されれば、新薬などから比べると全体的に安めといえます。
例えば、片頭痛でクリニックに行き、薬を処方されたとします。

片頭痛にはトリプタン系製剤の薬があり、漢方薬では五苓散がよく使われます。
クリニックに行けば、診察料がまずかかります。

片頭痛であれば、問診をし、聴診や触診を行い、場合によっては血液検査や尿検査、レントゲン検査などを行う場合もあります。
トリプタン系製剤の薬でも五苓散が処方されるケースでも、内科での診察においては基本的には同じなので、ここでの差はないものと考えます。

強いていえば、漢方専門医ですと、脈や舌、お腹などを診て判断しますが、すでに内科などで診察を受けているケースなどもあり、血液検査などは行わない傾向があり、検査料が加算されないといったことはあります。

診察が終わると、医師が判断し、処方箋を発行し、それを薬局に持っていき薬を処方してもらうのですが、薬剤師が薬を処方する際には、薬局で調剤料や薬剤管理料を取られます。

しかし、これらは洋薬であっても漢方薬であっても国の規定で定められているので同じです。

したがって、違ってくるのは、薬の値段の部分ということになります。

洋薬と漢方薬を比較する

トリプタン系の片頭痛薬の代表的な薬剤としてイミグランという薬がありますが、イミグランと五苓散の薬価を比べると五苓散のほうがはるかに安くなっています。
おおよそ1/20の自己負担額となっています。

もちろん、すべてがすべて漢方薬のほうが安いというわけではなく、ケースバイケースなのですが、中にはこのように漢方薬を使ったほうがはるかに安い場合もあります。

それじゃ、漢方薬を希望して処方してもらえばいいのか?

ところがそうはうまく話しは進みません。
漢方薬の場合、洋薬と比べて切れ味が鈍かったりして漢方薬単独で処方されるということはあまりありません。

診察をして、医師が自分がもっている知識や経験の中から薬を選択して処方するわけですので、診察してもらった医師に、たとえば五苓散を処方してほしいのでといっても、その通りにはなりません。

漢方専門医のようなところで診察を受ければ、漢方薬が優先して処方されるのかもしれませんが、一般的な内科では、だいたいが洋薬の処方となる可能性が高いでしょう。

そもそも、漢方薬の○○湯が欲しいんですけどといっても、本人の診察なしに薬を処方することはできませんし、どの薬を使うかは医師が決定します。

患者サイドが希望する薬を選択することはできません。

どうしても、五苓散を飲みたいというのであれば、一番確実なのはやはり薬局でOTC薬としての五苓散を購入するということになります。

そうすると、保険がきかないので、医師が処方した場合は3割負担となるところ、全額負担になってしまいます。

薬局で、一箱数千円する漢方薬を購入ということになります。

漢方薬が処方される可能性ということを考えるのであれば、漢方専門医から診察を受けるという方法はあるのかもしれません。