健康なはずなのに、なぜ疲労感があって眠たくてイライラするのか | 健康トピックス

健康診断で何の異常値もなく、健康には自信があるという人でも、「最近やたらと眠くなる」とか、「どうも集中力が続かないんだよね」とか、「最近なかなか疲れがとれないんだよね」という人がいます。

健康なのに疲れて眠くてイライラするのはなぜ?

健康診断では異常値もないのに、疲れたり、眠かったり、イライラするのは、スポーツドリンクの飲みすぎに原因があるかもしれません。

特に夏は、水分補給は大切ですが、水分に加え、糖質やエネルギーも補給しないとと、必要以上にスポーツドリンクをがぶ飲みする人がいます。

適度に飲む分には、必要な水分の補給という意味でいいのですが、スポーツドリンクをがぶ飲みして飲みすぎると、栄養過多になって問題が起こってきます。

スポーツドリンクの場合、しっかり水分は補給できるのですが、それと同時に糖質を摂取することになり、大量に飲むと、糖質過多になってしまいます。

水分が必要な場合は、スポーツドリンクだけをがぶ飲みするのではなく、ミネラルウォーターやお茶なども併用しながら、上手に水分補給していくことが大切です。

スポーツドリンクの摂りすぎがどうしていけないのか

健康なのに疲れたり、眠かったり、イライラする原因の一つは、糖質の過剰摂取で、スポーツドリンクを一気に大量にがぶ飲みすることによる糖質過多なのです。

健康な体であれば、飲食物を入れると、血糖値があがります。

するとそれを下げるために膵臓からインスリンが出てきて、血糖値が抑えられ、このため糖尿病にならずにすむのです。

そして分泌されるインスリンの量は、本来は血糖値とパラレルになります。

しかし、糖質を多く含むドリンクを摂取しつづけていると、インスリンの放出が遅れがちになってしまい、本来は30分もすれば分泌されてくるインスリンがなかなか出なくなり、その間に血糖値がどんどん上がってしまうのです。

糖質を大量に摂り続け、膵臓に負担をかけつづけていると、膵臓が弱り、なかなかインスリンが出てこなくなるのです。

やがて、こうしてどんどん上がってしまって血糖値に対して、慌ててインスリンが遅れて大量に出てきます。

すると今度は、大量に分泌されたインスリンによって血糖が下がりすぎてしまい、低血糖になってしまいます。

このように、脳が上手く血糖調整をできずに低血糖になってしまった状態が『反応性低血糖』で、こうなると、疲れやすくなり、眠くなったり、やる気が起こらなかったり、めまい、吐き気、頭痛、イライラといった症状がでてくるのです。

スポーツドリンクのがぶ飲みに要注意

真夏は、熱中症になりやすく、脱水症状にもなりやすいため、水分補給のためにスポーツドリンクをこまめに飲みなさいと指導するお医者さんもおられます。

水分補給という面では正しいのですが、1日に摂取する糖質の量もしっかりと考えなければリスクがあります。

糖質を多く摂り続けて膵臓が弱ってきてしまうと、血糖値は上がりやすくなります。

血糖値が800を超えてくると、昏倒して命の危険さえでてきます。

スポーツ大会や激しい練習の後といって、特定の日だけならいいのですが、毎日スポーツドリンクを大量にがぶ飲みしている生活を続けていると、熱中症ではなく、反応性低血糖になってしまうリスクがあるのです。

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