冬、風邪でもないのにやたら鼻がつまる理由は? | 健康トピックス

冬になると、風邪をひいているわけでもないのに、やたらに鼻がつまるという経験をされている方も多いかと思います。
もちろん、風邪が原因で鼻がつまることもありますが、風邪が原因でないとすると、なぜ冬になると鼻がつまりやすくなるのでしょうか。

風邪で鼻がつまる理由

まず、風邪をひくと鼻づまりを起こしますが、これは風邪の原因となっている細菌やウイルスが鼻粘膜で炎症を起こすことによって、鼻水が出たり、鼻粘膜が炎症で肥厚(ひこう:膨らむこと)することによって、鼻づまりが起こってきます。

風邪じゃないのに鼻がつまるのはなぜ?

いえいえ、そんなことないわ! 私は風邪ひいてないのに、冬になるとしょっちゅう鼻がつまるのよ!

こんな人もいるでしょう。

風邪以外の冬の鼻づまりを起こす原因とは

冬によく鼻づまりを起こしやすい、冬に鼻づまりがひどくなりやすい原因は、寒さと乾燥によるものです。

寒暖差アレルギーが鼻づまりを引き起こす

冬になると、北の方から寒気が流れ込んできて寒くなってきます。
現代は、冷暖房完備された家や設備が多くなっています。
私たちが、仕事に、学校に、買い物にと出かけると、外の寒いところから、急に室内の暖かい暖房が入った部屋に入ります。そしてその部屋を出るとき、また急に寒い外気の外に出て行くわけです。

このことは、家の中でも言えます。
温かい布団をかぶって寝ているところから、朝まだ暖房もいれていない寒い室内で起き上がります。
または、食事をしていた温かいリビングから、トイレに行きたくなったとき、いきなり寒い廊下に出て行きます。

そうするとそこで寒暖差が起こるのです。
寒暖差が急に起こると、寒暖差アレルギーといって一種のアレルギー反応が起き、鼻粘膜の血管が拡張します。
すると、血管がいきなり拡張するわけですので、血管透過性があがります。またアレルギー反応ので炎症も起こります。
血管透過性があがるというのは、通常の血管は血管内皮細胞で覆われていて、血液中の白血球などが血管外に出て行かないようになっているのですが、血管が拡張し、炎症が起こると、血管の内皮細胞同士の隙間が広がっていきます。

すると、大きな分子も通りやすくなってしまい、白血球も血管の外に出て行きます。

これは、白血球が炎症を起こしている患部でその炎症を抑えるための免疫細胞として活躍するためなので、生体にとってはありがたい仕組みなのですが、メリットばかりではありません。

白血球が血管から漏出してくることにより、鼻粘膜が肥厚して、鼻づまりが起こりやすくなるのです。

風邪でない鼻づまりを治す方法

さて、原因はわかったが、それじゃどうすれば鼻水を止められるの?
それは、風邪でない鼻づまりの原因が、寒暖差アレルギーということであるので、寒暖差をなくすような生活にすればよいということになります。

そんなこと言っても、仕事や学校や買い物に出かけるのだから無理だよ
と思うかもしれませんが、外の外気に触れたときに、鼻を温めておけばいいのです。

そんなこと言っても、レストランんででてくるおしぼりのようにアツアツのタオルやハンカチを持ち歩くなんてできないでしょう。

これを解消するのが、マスクです。
マスクをすれば、鼻粘膜が直接外気に触れず、吐いた温かい息が、マスクとの間に空気の層を作るので、外に出ても鼻粘膜を保温することができます。

まだまだあった、冬の鼻づまり

寒暖差アレルギー以外にも、冬に鼻づまりが起きやすい原因として、忘年会・新年会シーズンということがあげられます。
忘年会・新年会につきものといえば、お酒。

おつきあいで毎週、下手すれば毎日のようにお酒を飲む人もいるでしょう。
お酒を飲むと、末梢血管が拡がります。
これは鼻も例外ではありません。

お酒を飲むことによって、末梢血管が拡がり、鼻にも多くの血液が流れ込み、鼻粘膜がうっ血してしまいます。すると鼻粘膜が腫れてきて鼻づまりを起こしてしまうのです。

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