若いときと違って、すぐに肩が痛くなったり、腰が痛くなったりという人も多いと思います。そんな四十肩や五十腰、ぎっくり腰になったとき、どうしたら良いのでしょうか。
腕が上がらない四十肩
四十肩はその名の通り、40代にもなると、ある日突然に、肩に強い痛みを感じて、腕が上がらなくなるという経験をされる人もいるようです。
腕が上がらないので、洗髪したり、ちょっと寝ぐせを直したり髪型を整えるためにドライヤーを当てることすら大変です。
ワイシャツを着るにも腕に通すのに一苦労なんていうことになってしまいます。
四十肩は、肩関節の腱板の障害です。
痛みがあっても肩関節の動き、可動域を維持することが重要になってきます。
もし立った状態で、腕が耳につくまで垂直に挙げられるのであれば問題ありません。
もしできなければ、何かにつかまり、腰を90度曲げて、手に1~2kgのお守りを持って前後左右に振ります。
さらにその状態で腕で円を描くようにぶらぶらと振って肩を動かすようにします。
1~2kgというと、ちょうど良い重さのダンベルがあればそれでいいのですが、なければアイロンなどが良いでしょう。
またペットボトルに水を入れて使っても良いかもしれません。

腰が痛くて動けないぎっくり腰
五十腰と言われるように、50代にもなると若いころと違って腰に痛みが出ることが増えてきます。
ちょっとした痛みならまだいいのですが、ぎっくり腰ともなると、たとえば風呂から出た後、ちょっとパンツを履こうとした瞬間、腰に激痛が走り動けなくなってしまい、そのまま家の中をはいずりまわるといったことになってしまいます。
ぎっくり腰になると、しばらくは痛くてあまり動けず、数時間経っても、そろりそろりとパンツを履いたりという感じになってしまいます。
ぎっくり腰であれば、急に腰が痛くなるものの、数日から数週間程度で治ります。
ぎっくり腰になった直後は、横になり膝を少し曲げて楽な姿勢をとるようにします。
少し動けるようになったら、うつぶせになり3分、皿に徐々に状態を起こして腰をそらせるようにすると良いでしょう。
あれ? 首が痛い!
四十肩やぎっくり腰と同様に、体の部位が痛くて不快というのが寝違いです。
笑いごとではなく、首が痛くて片側に傾いて、歩き方も欽ちゃん走りみたいになるなんていうこともあります。
寝違いは筋肉の緊張からきているので、首をあたためたり、前後左右にうごかしたり、ゆっくりと回旋させて大きく動かしたりすると良いでしょう。
短期間で症状の改善がみられない場合は、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症などの場合もありますので、整形外科などを受診することをオススメします。