心臓病に対する運動の有用性 | 健康トピックス

心筋梗塞虚血性心疾患に代表される心臓病は、日本人の死亡原因の第2位を占めています。
特に持病に糖尿病があると、虚血性心疾患のリスクが1.8~3倍になるという報告もあります。

心臓病を予防する運動療法

生活習慣病の原因ともなる動脈硬化を予防したり、重症化させない対策として運動療法の有用性が言われています。
1日30分程度のウォーキング・速歩・水泳・ジョギングなど軽い有酸素運動を週に3~4回程度行うことが、動脈硬化などを予防するための運動療法として推奨されています。

なぜ心筋梗塞や狭心症の予防に運動療法が推奨されるのか

運動療法といっても、心臓リハビリテーションと言われ、専門医の指導のもときちんと行わなければなりません。
心筋梗塞や狭心症といった心疾患がある場合、病気による症状や、場合によっては入院などによる長期間の安静によって運動能力や体の調節機能の低下などを起こすこともあります。

心臓リハビリテーションとは、医学的な評価や運動処方、教育・カウンセリングからなる長期にわたる包括的なプログラムで、個々の状態に合わせ、身体的・精神的影響をできるだけ軽天して動脈硬化などの家庭を抑制したり改善していくことになります。

心臓病なのに運動なんかすると心臓の状態が悪化しない?

昔は、心臓病の人は運動をすると心臓の状態が悪化し、心臓を拡大すると言われ、運動をすることを控えるように言われていた時期もありましたが、運動療法は心機能を悪化させることはないことがわかり、心臓リハビリテーションをはじめとする運動療法が積極的に行われるようになってきています。

もちろん、運動が良いといっても、体への負担が大きい運動は、かえって心臓の負担になったり心機能や体調の悪化につながりますので、当然のことですが運動を行う前に、主治医や専門医に運動の種類や時間、運動強度や頻度などについても相談・確認することが大切で、運動しているときに胸部の不快感や息切れ、腰痛や膝痛に注意して、けして無理しないことが大前提です。

運動後に疲労感があったり、夜眠れないといった場合も、運動の負荷量の調節などの必要があります。

心臓を守るマイオネクチンは運動することで増える

マイオネクチンとは何かというと、骨格筋から分泌されるホルモンで、心筋組織に調節作用することで、細胞死や炎症を抑え、虚血性心疾患に対して保護的に働きます。

実際に、ウォーキングなどの持久力を高めるような有酸素運動をすることで、心筋を保護するマイオネクチンの分泌が増えることが報告されています。

ランニングマシーンで有酸素運動を行わせたマウスを使った実験では、実際にマイオネクチンが分泌され心筋組織ウチの細胞死や炎症反応が抑えられ、心筋梗塞サイズが縮小したという結果が得られています。

こうしたことからも、もちろん無理はいけませんが、適切な運動は大切だということが言えるでしょう。