抗ヒスタミン剤を含む睡眠改善剤の効き方 | 健康トピックス

不眠となると、病因やクリニックを受診して、抗不安薬や睡眠薬などの薬が処方されることになりますが、一時的な不眠で寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めてしまうというようなことが数日続いているレベルですと、一過性の不眠として、OTC医薬品の睡眠改善薬が利用されることがあります。

不眠の持続時間とその原因

不眠には、一過性の不眠、原因がわかっている短期不眠、一過性ではなく長期にわたる不眠があります。

*数日にわたる一過性の不眠
不安や痛み、時差ボケなど急性のストレスによって起こります。

*1週間から3週間ぐらいにわたる短期不眠
仕事や家庭の生活上でのストレスなどにより亜急性のストレスによって起こります。

*3週間以上に渡る長期不眠
神経症やうつ病、総合失調症、認知症などの精神疾患の合併としての不眠、神経症性不眠、睡眠時無呼吸症候群、むずむず症候群、高血圧、心疾患などの身体疾患による合併からの不眠、アルコールや薬物に関連した不眠、老人性不眠などがあります。

抗ヒスタミン剤配合の睡眠改善薬の効き方

薬局などで処方箋なしで買える睡眠改善薬は、抗ヒスタミン成分が視床下部後部の興奮性ニューロンの働きを抑え、覚醒作用のあるヒスタミンの働きを阻害することによって、睡眠改善作用を発揮します。

病院やクリニックで処方されるベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、中枢のGABA受容体に作用しますが、抗ヒスタミン成分を含有したOTCの睡眠改善薬はGABA受容体に作用しないため、健忘や筋弛緩などの副作用はありません。
そのために、ちょっと最近寝つきが悪い、眠りが浅いといった軽度の一時的な不眠症状の緩和に用いられます。

しかし、本質は風邪薬などに含まれている鼻水を止める抗ヒスタミン剤と同じで、その濃度が高く配合されているので、眠気のほか、口の渇きや下痢、排尿困難といった副作用がでてくることがあります。

睡眠改善薬の年齢による効き方の違い

睡眠のリズムは年齢によって大きく変わってきます。そしてOTCの睡眠改善薬の効き方も年齢によって変わってくるようです。

睡眠改善薬で使われる抗ヒスタミン成分は、ジフェンヒドラミン塩酸塩で、神経細胞を興奮させることによって覚醒の維持や調整を行っているヒスタミンの働きを抑えますが、1.5~2.5時間で最高血中濃度になり、約8時間作用が持続します。効き方では、若い世代では、服用して30~60分で鎮静作用がでてくるのに対して、高齢者では公課発言までに1時間以上かかったりします。