日本人とガニ股 | 健康トピックス

ガニ股というと、ルパン三世に出てくる銭形警部を連想してもらうとわかりやすいかと思います。

ガニ股は、太ももにある大腿骨が外側にねじれていることで、両膝が外側に開いてしまっている状態です。

そのため、歩くと足のつま先が外側を向いてしまっています。

ルパン三世の銭形警部も、足のつま先が外側を向いてる感じで、ガニ股でルパン三世一味を追いかけています。

ガニ股とO脚

ガニ股というと、似て非なるものにO脚があります。

しかし、O脚はガニ股とは全く逆で、膝が外側に捻じれているのがガニ股なのに対して、O脚は膝が内側に捻じれながら歪んでいることで、両膝の間に空間ができる状態になります。

どうしてガニ股になるのか

ガニ股の原因にはいろいろありますが、姿勢が悪いとガニ股の原因になります。

人間は、代償動作というものがあり、歩く姿勢が悪くなる原因の一つとされています。

運動不足や長時間すわりっぱなしの生活が続くと、体の機能が低下してきますが、それを補おうと代償動作というものが起こってきます。

例えば、胸椎の動きが悪くなってきている状態で、姿勢よく歩こうとすると、他の部分に無理がかかります。

胸椎の代わりに腰椎を反らして歩こうとするなどして代償します。

すると腰まわりの筋肉に負担がかかり、腰痛を引き起こしてしまうのです。

ガニ股も、スマホなどを長時間みることにより、ストレートネックになったり猫背になったりしますが、背中が丸まってくると、骨盤が後傾する傾向にあります。

すると腰は反り返りやすくなり、骨盤の後傾により股関節が外側に捻じれた状態になりやすくなり、つま先が外側を向くガニ股へとなってしまいます。

ガニ股は、加齢などにより内転筋の筋力が衰えることによっても起こってきます。

ガニ股の人の多くは、大腿の外側よりも内側の筋肉が弱っている傾向にあり、内側の筋肉のほうが弱いため、立っている時、脚が外側に引っ張られてガニ股になるのです。

また、足裏のアーチが崩れていると、体のバランスを上手にとることができなくなり、外側に体重をかけて立つことが多くなるためガニ股になりやすくなります。

日本人はガニ股になりやすい

日本人は欧米人と比べると骨盤が薄く、大腿骨や膝骨が彎曲気味で、脚の振り出しの軌道が外側になりやすくなります。

ガニ股を改善するには、お尻の筋肉である梨状筋ストレッチが効果的です。

床の上に体育座りのようにして、片脚をあげ、脚を組むように座ります。

胸を張った状態で組んだ足を胸に近づけて、30秒間キープしてストレッチします。

ガニ股は二足歩行であっても、直立二足歩行とは言えません。

ストレッチなどでしっかりと矯正していくことが大切です。

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