ラジオ体操というと、子供の頃は学校などで半ば強制的にやらされていたけど、最近は全然やっていないし、忘れちゃったなという人も結構いると思います。
ラジオ体操は、しっかりやると5分程度になると思いますし、終わったあとは少し体が汗ばんだりします。
ラジオ体操の効用
ラジオ体操は、心臓から遠い身体の隅々から、全身の筋肉運動までバランスよくプログラムされていて、血流をよくするのに効率的な運動になっています。
ラジオ体操第1もラジオ体操第2も、それぞれ13パターンの動きから構成されています。
ラジオ体操第2は、体を鍛え筋力を強化することにポイントを置いた職場向けになっているのに対して、ラジオ体操第1は、老若男女を問わず誰でもできることにポイントを置いた体操になっていて、子供からお年寄りまで気軽にできるようになっています。
したがって、中高年の人が免疫力アップのために行うのであれば、ラジオ体操第1がオススメです。
ラジオ体操を行うと、気持ちもリフレッシュでき、心身をさわやかにしてくれます。
ラジオ体操と免疫
ラジオ体操や散歩・ストレッチのように、それほど激しくない運動をすることで、体の中のマクロファージ、好中球、NK細胞を増やすということがわかっています。
運動というと、激しい運動をしたほうがいいのではと考えるかもしれませんが、激し運動を長時間行うと、かえってNK細胞の活性が低下してしまい、運動をやめるとがくんとその働きが落ちてしまいます。
また、抗原が体に侵入してきたときに、最初に作動する自然免疫による反応での防衛ラインが突破されたときに、次の防衛ラインとして作動する獲得免疫の働きが低下してしまいます。
特に中高年者は、NK細胞や胸腺外分化T細胞による免疫系統が主流になっているので、激しい運動よりは、ラジオ体操みたいな運動のほうがより効果的です。
ラジオ体操のような適度な運動を毎日している人は、NK細胞の活性が標準の人よりも高いこともわかっています。
楽しんで行うのがコツ
運動は嫌いだという人、体を動かすのは苦手だという人もいると思いますが、ラジオ体操は、楽しんでやることが大切です。
ラジオ体操をすることで、楽しい、気持ちいいと思ってやっていると、脳からβ-エンドルフィンというホルモンが出てきて、これがNK細胞を活性化していき、免疫力を高めます。
体を動かさないでいると、筋肉や骨が衰え、体の発熱量も少なくなり低体温になってしまい、病気を引き起こしやすくなります。
例えば、エスカレーターやエレベーターの利用をやめて、階段を使うようにするなどの工夫をすると良いでしょう。