スイートポテトというと、芋の形をした洋菓子を連想する人もいると思いますが、seet potatoは、サツマイモそのものということになります。
サツマイモの成分
サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属で、旬は秋から冬にかけてになります。
サツマイモというと、その成分としてはほとんどの方がまずは食物繊維を連想されると思いますが、意外にもビタミンやミネラルを豊富に含んでいて、ビタミンD及びビタミンK以外のほとんどのビタミンを含有しています。
また鉄やカルシウム、リン、カリウムといったミネラル分も豊富に含んでいます。
調理する際にサツマイモを切った際に、切り口より白い汁が出ていることに気づいた方もいると思いますが、これはヤラピンという成分で、胃壁の粘膜を守り、消化促進作用があり、便を柔らかくして便通を促し、コレステロールや老廃物の排出を促す作用を持っています。
サツマイモに含まれているβ-カロテンは、黄色味が強いほど豊富に含まれていて、紅イモには抗酸化作用に優れたアントシアニンも豊富に含まれています。
もちろん、サツマイモは炭水化物を多く含んでいますが、サツマイモに含まれる炭水化物(でんぷん)は、レジスタントスターチと呼ばれる難消化性でんぷんで、消化されにくいという特徴があります。
レジスタントスターチは、小腸で消化されずに大腸まで届き、善玉菌のエサとなることで、腸内環境を整える働きがあります。
なぜサツマイモのビタミンCは熱に強いのか
サツマイモはビタミンCが意外にも多く、イモ類の中では一番多いとされています。
特にビタミンCの量は、イモ類の中では最も多いとされていて、しかもそのビタミンCは加熱に強い形のものになっています。
サツマイモに含まれるビタミンCは、一緒に含まれるでんぷんによってコーティングするように保護されているために、加熱しても壊れにくくなっているのです。
サツマイモの品種や選び方
品種としては、焼き芋などで人気がある紅あずま、栗きんとんなどの材料として金時の名前で親しまれている紅アカは、いずれも関東地方の代表品種になっています。
西日本では、鳴門金時や土佐紅、紅ことぶき等とも呼ばれている高系14号という品種が人気で、九州から沖縄にかけては、アントシアニンを多く含みお菓子などに利用される紫サツマイモなどがあります。
サツマイモを選ぶ際には、まずは外見で皮の色が鮮やかで色むらが無いものがオススメです。
形はふっくらとしているものがよく、収穫したばかりよりも貯蔵して寝かせたもののほうが甘みが増します。
保存する時は、寒さに弱いので冷蔵庫に入れないようにし、乾燥しないように新聞紙などで包み、風通しがよく日の当たらない場所で保存するようにします。