口呼吸よりも鼻呼吸 | 健康トピックス

私たち任眼は、1日に2万回から2万5千回も呼吸をしています。

鼻呼吸のほうが望ましい

呼吸をするとなると、鼻と口の両方でできます。

つまり、外気を吸うときの入り口としては、鼻と口の両方がありますが、結論を先に言ってしまうと、できるだけ鼻から吸う『鼻呼吸』が望ましいと言えます。

だからほとんどのヨガやいろいろなエクササイズの呼吸法でも、吸うときは鼻から吸うようになっています。

もともと鼻は、空気を吸うためにできているような機関で、鼻粘膜に鼻毛など、外気に含まれる塵やホコリをふるいにかけ、空気の温度と湿度を高くするための優れたフィルターのような機能が備わっているからです。

鼻毛は大事

鼻毛が出ていてみっともないといって、鼻毛を短く切ってしまう人がいますが、鼻毛は塵やホコリ、さらには花粉などを取り除き、体の中に入ってくるのを防ぎ、ごり除くためのフィルターとして重要な役割を果たしています。

もちろんバカボンのパパみたいにそれをトレードマークにしているならいさしらず、エチケットの観点からも他人に不快にするように鼻毛が飛び出しているのはいけませんが、どうせ切るならと鼻毛を切るときに切りすぎてしまうと、その優れたフィルター機能が低下してしまいます。

ましてや鼻毛切りやハサミがないからといって、鼻毛を抜くなんてことは、鼻粘膜を傷つけて炎症を起こす原因にもなるので、オススメできません。

鼻から吸った空気は、鼻腔と呼ばれる鼻の中の空間に入りますが、そこには鼻甲介(びこうかい)と呼ばれている突起がでていて、空気はその隙間を通って進みます。

こうしているうちに、外気は体温に近い34℃ぐらいまで温められ、湿度も100%近くにまで加湿されますので、気管や肺に冷たく乾燥した空気が入っていくのを防ぐことができます。

いわば鼻は天然の加湿・加温機能つきの優れた空気清浄機と言えるでしょう。

意識して鼻呼吸

日中であれば、意識して鼻呼吸をすることができても、寝ているときには口呼吸になってしまったりします。

このため、睡眠時に口呼吸をしてしまうのを防ぐ目的で、鼻呼吸テープ(口呼吸防止テープ)なども市販されています。

また長時間マスクをしていると、息苦しさから鼻と口の両方で呼吸しがちになりますので注意が必要です。

さらに鼻腔の壁は粘膜で覆われていますが、この粘膜に異物が付着すると神経が刺激されて、いきおいよく空気を吐き出して異物を強制的に外に出すようにくしゃみが出るようになっています。

子供の鼻腔の奥には、アデノイド(咽頭扁桃)と呼ばれる組織があり、病原菌などの異物を除去する働きをしていますが、成人になるまでにはほとんど萎縮してしまいます。

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