男性の眠れない・疲れるは男性更年期障害の可能性も | 健康トピックス

働き盛りの年代の男性体がだるく、仕事をしていても疲れやすく、早めに仕事を切り上げることも多くなっているという人も少なくありありません。
体がこんな状態だと、精神面でも不安感があって夜も眠れず、何をするにもおっくうだったりという症状もあらわれてきます。
こんなとき、頭をよぎるのが、うつ病ではないかということです。

うつ病と間違えてしまうケースも

夜も眠れない、なんとなく不安、体も疲れやすく、何もやる気がでないといった症状から、実際に、このような症状で心療内科を受診し、睡眠薬と抗うつ薬を処方されて服用したものの、半年経っても症状が改善されないということもあり、薬の種類や服用量も徐々に増えていくといったケースもあります。

そんな場合、男性更年期障害の可能性があります。

更年期障害は女性だけではない

更年期障害というと女性の専売特許のようなイメージがあります。
女性の更年期障害は、閉経前後の10年の間にエストロゲン(女性ホルモン)が急激に減少することで、発汗やのぼせ・ほてり、動悸、冷え、疲労感、イライラ、不眠、不安、無気力といった様々な不定愁訴が現れてきます。

男性の更年期障害は、テストステロン(男性ホルモン)が減少することで、女性の更年期障害と似たような症状が現れてくるのです。

さらに男性の場合は、女性の更年期障害の症状に加えて、性欲や勃起力の減退、頻尿といった症状も現れてきます。

男性の更年期障害っていつごろからなるの

女性の更年期障害は、閉経時期の前後10年と相場が決まっていますが、男性の更年期障害が出てくる年齢は女性と違って特定されていません。

なぜならば、男性更年期障害の減員となるテストステロンは、その値が個人によって大きく異なるからです。

テストステロンは、20歳をピークとしてその後穏やかに減少していきます。そのため個人差が非常に大きくなってきます。
例えば、テストステロンの値は、80代でも30代ぐらいの数値を保っている人もいます。
30代で男性更年期障害を発症してしまう人もいれば、70代になって男性更年期障害がでてくる人もいます。

男性はなぜ更年期障害があまり大きく取り上げられないのか

テストステロンの減少は穏やかなため、男性は、閉経後に急激にエストロゲンが減少する女性と違って更年期の症状が出にくいため、あまり男性更年期障害という言葉を意識する人が少ないのです。
しかし、更年期という自覚がないまま、不調に悩まされるというケースもあります。

ストレスには注意したい男性更年期障害

特に過剰なストレスがかかったりすると、急激にテストステロンが減少して、男性更年期障害の症状が出やすくなったりします。
このため、男性更年期障害は、ストレスをため込んでしまいがちな人に症状があらわれやすいと言われています。

男性更年期障害の症状が疑われる場合は、泌尿器科を受診して、血中のテストステロン値を調べるとともに、AMSスコアと呼ばれる加齢男性症状調査票などを使った問診などを受け、男性更年期障害かどうかの診断をしてもらうことになり、適切であるかをみたうえで、ホルモン補充療法などで改善のための治療が行われることになります。

最近では、男性の健康に着目したメンズヘルス外来を設置する病院もでてきています。

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