画像診断ではない癌を探し当てる犬 | 健康トピックス

癌の早期発見となると健康診断や人間ドッグなどで行われる画像診断を連想される方が多いと思います。
今回は、ドッグはドッグでも人間ドッグではなく、Dog(犬)の方のドッグについて焦点を当ててみたいと思います。

癌の発見は犬におまかせ

最近の医療、検査・診断・治療の発展は目覚ましいものがりますが、こうした医療技術の分野だけでなく注目されているのが癌探知犬なのです。
癌探知犬は、ヒトの1億倍もあるといわれる優れた嗅覚を持っています。この嗅覚で癌を早期発見するのです、
まさに、危険のニオイを察知します。

癌探知犬の優れた能力

嗅覚に優れた癌探知犬は、ヒトの尿や呼気を嗅ぐことで癌のニオイを感知することができます。
嗅覚に優れた犬の中でもさらに精鋭となるこれら癌探知犬はどこにいるのかというと、千葉県館山市の民間企業である「セントシュガージャパン」という会社で育成されています。

参考:http://stsugar.com/

この探知犬を育成している「セントシュガージャパン」といろいろな面で共同研究を行っているのが日本以下大学千葉北総病院で、探知犬に対して5人の尿から一人の癌患者のものを見分けるというテストを334回繰り返して行った結果、333回きちんと癌患者の尿を選んでいます。

癌探知犬に5人の呼気を端から順番に嗅がせていきます。
癌探知犬は、複数回嗅いで、健康な場合はそのまま通り過ぎ、癌の場合は座って合図をします。

こうして334回テストして、333回成功、つまり99.7%の確率で的中しています。
探知犬は、ヒトのどの部位の癌でも感知できます。

既に実用化されている癌探知犬による診断

実験では非常に良い成績をおさめている癌探知犬ですが、実際に利用されているのでしょうか。
実は、女性の胃癌死亡率が全国トップの山形県北部の最上地域では、この癌探知犬による診断を健康診断に取り入れています。

癌探知犬を使った癌のスクリーニング事業として、「DOG LAB(ドッグラボ)」も稼働しています。
これは、送られてきた癌判定キットに自分の呼気を入れて、それを返送すればいいのです、

呼気は、「セントシュガージャパン」に送られて、そこで癌探知犬による判定が行われます。
その費用は、5万円となっています.

この費用を高いとみるか安いとみるかという点もありますが、国立がん研究センターで総合検診を行うと10万円を超えることを考えると、安価であり、呼気を郵送するだけでよいので時間も節約できますので、ひとつのスクリーニングとしての選択肢としても有用なのかもしれません。

参考 :http://doglab.jp/top.html

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