秋の味覚、この食べ合わせって大丈夫? | 健康トピックス

秋の味覚の中で、あまりオススメできない食べ合わせなどについて2つほどご紹介します。

美容にも人気なサツマイモとバナナ

サツマイモバナナも、甘くて食物繊維がたっぷりで、健康にも美容にも良い食材として、女性の人気も高い食材です。

もちろん、個々に食べる分には、栄養価もあり、便通改善効果も期待できるので、オススメの食材です。

しかし、この2つを食べ合わせるとなると、ダメとまでは言いませんが、頭に入れておいたほうが良い知識があります。

サツマイモにもバナナにも豊富に含まれていて、便通改善効果に一役かっている食物繊維ですが、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。

水溶性食物繊維は、ぬるぬるとした粘性と保水性によって便にやわらかさを与えることでスムーズな排便を助けます。

一方の不溶性食物繊維は、胃腸で水分を吸収してカサを増して排便を促します。

サツマイモもバナナも、不溶性食物繊維が豊富に含まれているため、サツマイモとバナナを一緒に食べると、たっぷりの不溶性食物繊維が胃腸で水分を吸収します。
その結果、胃腸は張ってきます。

さらに、バナナには体を冷やす働きがあるため、たっぷりと張った胃腸が冷やされてしまうことになり、この2つを一緒に食べ過ぎてしまうと、かえってお腹をこわす原因になる可能性があるのです。

サンマに漬物は要注意、カボスでカバー

代表的な秋の味覚といえば、脂が乗り切ったサンマですが、代表的な和食の食卓をイメージすると、大根おろしとカボスが添えられたサンマ、白いご飯にお漬物、それに味噌汁といったところでしょうか。

サンマの美味しい食べ方といえば、やっぱり焼いて食べるといういことになりますが、サンマを加熱すると蛋白質であるジメチルアミンが生成します。

一方で、白いご飯に添えられた漬物には、亜硝酸塩が含まれています。

ジメチルアミンも亜硝酸塩も、それ単独であれば発がん性の危険はないのですが、このサンマを焼いてできるジメチルアミンと、漬物の亜硝酸塩が胃の中で反応すると、ニトロソアミンという発がん性物質ができてきます。

しかし、ニトロソアミンは、ビタミンCを摂ることでその生成を抑えることができるのです。

よくサンマに大根おろしに加えて、カボスやレモンなどが添えられていますが、カボスやレモンのビタミンCが、こうしたニトロソアミンの発生を抑えているのです。

サンマによくカボスやレモンが添えられているのは、味だけの問題ではなく、こうしたことを避けるための先人の工夫なのかもしれませんね。

お酒の後には、この秋の味覚

秋から冬にかけて、お酒を飲む機会が増えるという人もいると思いますが、お酒を飲んだ後、二日酔いを予防してくれる秋の味覚があります。

それは、ずばり柿です。

柿の中に含まれているタンニンには、優れた解毒作用があり、アルコールの分解を促進させてくれます。

さらに柿には利尿作用もあるために、体内からアルコールを素早く排出するのにも役立ちます。

こうしたことから、柿は二日酔いに有用なのです。

ただし、柿は体を冷やし、鉄の吸収を阻害する働きもあるので、胃腸が弱い人や貧血の人は、食べ過ぎないようにしましょう。

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