スポーツの内容にもよりますが、そのスポーツで使う筋肉はその種目によって違ってきます。スポーツが上達するには、そのスポーツで必要となる役立つ筋肉を効率的に鍛えていくことが近道になります。
2つの種類の筋肉
筋肉は大きく2つに分けることができます。
瞬発系の運動をする時に必要な速筋と、持久系の運動をする時に必要となってくる遅筋です。
速筋は、瞬発的に大きな力を出すのに優れた筋肉で、ウエイトリフティングや短距離走などで使われます。
一方遅筋は、有酸素運動などの運動を長時間続けるときに使われる筋肉で、その色が赤いことから赤筋とも呼ばれます。
普段、私達が日常生活を送っている時は、ほとんど遅筋に頼っています。
そして遅筋が疲れた場合、そこで始めて速筋が使われるのです。
一方、スポーツにおいて必要な筋肉を鍛えるということは、ほとんどが速筋を鍛えることになります。
筋肥大は速筋を鍛えている
ハードな筋トレで筋肉が刺激を受けると、筋肉は一時的にトレーニングで傷ついた筋線維を修復させるために超回復といって一時的に筋肉は一時的に大きくなります。
そして、トレーニングを繰り返すことで、だんだんと筋肉は大きくなっていきます。
この筋トレによる筋肥大で大きくなっていくのは速筋です。
筋トレとスポーツの競技動作は同時に行わない

スポーツの内容にもよりますが、筋トレとそのスポーツ競技の動作は同時に行わないほうが良いとされています。
例えば、ゴルフの飛距離を伸ばしたいからといって、ダンベルを持ってゴルフのスイング練習をしても、ゴルフが一向に上達しないばかりか、筋肉もつかないのです。
ウエイトトレーニングは、スポーツと切り離して行わないと期待した効果は出てきません。
スポーツを上達させたいのであれば、まずは筋トレはスポーツと切り離してしっかりと行い、それとは別に実践のスポーツの動きを体に覚え込ませるという二段方式が理想的な筋肉のつけ方になるのです。
その証拠に、プロ野球選手をみていても、シーズンオフの始めの磁器はひたすらウエイトトレーニングをします。この時期は、ボールもバットも握りません。
しっかり基礎トレーニングをしてから、野球の動きを実践に近い形で取り入れ、そしてオープン戦を通して実践の勘を取り戻し、ペナントレースに入っていくのです。
筋トレだけでもダメ
筋トレだけ一生懸命やっても、スポーツのパフォーマンスは向上しないどころか、むしろ動きがぎこちなくなったりしてしまうこともあります。
だから筋トレは不要どころかマイナスだという意見の人も出てきますが、筋肉が十分でなければ、すばらしいパフォーマンスもできません。
筋肉がついて、それに加えて、正しい動きがしっかりと備わってはじめて、パフォーマンスが向上していくものなのです。