赤ちゃんは、目がどのくらい見えているのか | 健康トピックス

私たちは、視力を図るときに、ランドルト環という「C」という文字に似た、一カ所が切れている輪っかを見て、どこが切れているかを言って視力を図るわけですが、当然、赤ちゃんには、上とか下とか右とか左という概念はまだありません。

実際のところ、赤ちゃんの視力ってどうなのでしょうか。

赤ちゃんの視力ってどう測るの?

大人であれば、ランドルト環を用いて測定すればいいのですが、赤ちゃんはそうはいきません。

赤ちゃんの場合は、おもちゃや光を使って、その物に注目しているかどうか、いろいろなことを認識しているかどうかで判断していきます。

まずは、赤ちゃんの目の前で物を動かしてみて、それを目で追うかどうかをチェックします。

赤ちゃんの利き目も調べることができます。

音がでるおもちゃなど、赤ちゃんの興味を引くようなものを使い、赤ちゃんの片目をふさいだり、ふさいだ目を開けたりして、利き目を調べるのです。

瞳孔が正常に反応するかどうかは、ペンライトの光を使い、瞳孔の光に対する反応をチェックします。

産まれたての赤ちゃん

産まれたての赤ちゃんは、目の前に急に何かが来ても、まばたきをしません。

大人の場合は、脅迫反射によって、目の前に何かが来たら反射的にまばたきをするものですが、生後2~3カ月ぐらいまではこの脅迫反射は見られません。

赤ちゃんが、物をじっとみつめたり、動くものを目で追うようになるのは、だいたい生後2ヵ月以降というのが普通と言われています。

赤ちゃんの視力ってどのくらい?

赤ちゃんの視力は、生後1ヵ月までは光がわかる程度、生後2カ月で0.01程度と言われています。

生後4か月では0.03、生後 6か月で0.06、生後8か月で0.1にまで発達してくると言われ、両目できちんと立体視できるようになるのは、6歳頃のようです。

生後3か月ぐらいから、1歳ぐらいまでの時期が、もっとも目が発達する時期になります。

赤ちゃんも、お座りができるようになると、ハイハイしていたときに比べてその視界が断然広くなります。

赤ちゃんの興味も広がり、視力も成長してきているので何でも見たがるようになるのです。

斜視に見える赤ちゃんの目

赤ちゃんの目は、正常であるにもかかわらず斜視に見えることがあります。
これは、『偽性内斜視』というものです。

どうしてこういうことが起こるのかというと、赤ちゃんの鼻は低く、目頭のあいだが広くなっていて、顔がぷっくりしているために 斜視に見えるだけなのです。

心配であるならば、赤ちゃんの目から30〜40cm手前の位置からペンライトや懐中電灯で照らし、左右の黒目に映る光を見ると良いでしょう。

左右とも眼球の中心にライトの光が映っていればもんだいありません。

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