長寿の秘訣はというと、栄養のバランスがとれた食事・十分な睡眠・ストレスを溜めないといったことがあげられますが、その中に運動というものもはいってくると思います。、
運動をすることは、肥満防止になり健康に良いというのが一般的になっています。
運動をすれば良いというものではない
たしかに運動して体を動かすことは体に良いことなのですが、ただ運動をすれば良いというものではありません。
『適切な運動』というのが条件になってきます。
運動も過ぎたるは猶及ばざるが如し
運動不足を感じた人が、よく一念発起して運動を始めようと、いきなり筋トレやジョギングなどのハードな運動を始めようとするのはよくあることです。
翌日や翌々日に筋肉痛となってしまったり、ハードなだけに長続きせず、3日坊主になってしまったりします。
それだけでなく、普段運動をしていなかった人が一念発起だといって無理をすることは、危険です。
健康を目指して行った運動が、かえって体を壊してしまう原因にすらなりうるのです。
長年運動を続けてきて基礎体力がある人ならともかく、普段あまり運動をしてこなかった人がいきなり筋トレやジョギングなどのハードな運動をはじめると、心肺機能に大きな負担がかかってしまいます。
それが、最悪の場合、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうといったことも起こりえます。
健康長寿のために重要なこと
健康長寿を目指す場合、重要なのは全身の筋肉量になります。
寝たきりにならずに病気にかかりにくい体には、十分な筋肉が必要になってきます。
「それみろ! 筋肉が必要なんじゃないか・・・ 筋肉をつけるといったらハードな筋トレだろ?」と思う人もいるかもしれませんが、間違いです。
ハードな筋トレは、ボディービルダーを目指すのであれば必要かもしれませんが、健康長寿を目指すのであれば必要ありません。
筋肉を鍛えるのであれば、激しい筋トレやジョギングをしなくても、ウォーキングやヨガでも十分に筋肉は鍛えられます。
運動強度としては、『うっすら汗をかく程度』で良いのです。
最初は無理のないレベルからスタート
最初から、「毎日1万歩歩きたい」と思ったり、「難しいヨガのポーズをしてやろう」などと思わず、体に負担がかからない無理のないところからスタートすることも大切です。
無理な目標をたてると、それがなかなか達成できず、達成できなかったことがストレスとなり免疫力を下げることにもつながりかねないからです。
朝一のジョギングは控えよう
健康のための運動と言うと、朝会社に行くまえに公園をジョギングといったイメージがありますが、実は朝一のジョギングは危険です。朝一は、ジョギングどころかウォーキングも注意したほうが良いくらいです。
なぜならば、早朝は、自律神経が副交感神経優位の状態から交感神経優位に切り替わる時間帯です。
また朝食を食べる前は血糖値が低くなっています。
このような時に運動をすると、めまいやふらつきが起こり転倒してしまう可能性があります。
また特に冬などは気温が低くなっていて、脳卒中などのリスクも高まってしまいます。
どうしても朝出勤前にウォーキングをしようというのであれば、しっかりと準備をすることが大切です。
余裕をもって朝早く起き、落ち着いてから朝食をとり、水分をしっかりとり少しくつろいでから、きちんと体が温かい服装にしてウォーキングに出かけるようにしましょう。