高齢者に起こりやすい褥瘡を防ぐ | 健康トピックス

褥瘡(じょくそう)は、平たく言うと『床ずれ』です。

高齢者は、不眠や過眠といった睡眠障害が起こりやすいのですが、それ以外に『廃用症候群』というものがあります。

廃用症候群とは何ぞや

体は使わないことによって、心身のさまざまな機能が低下してきてしまうことがあります。

『廃用症候群』とは、過度の安静にしたり、寝たきりによって活動性が低下してしまうことにより、身体に生じてくるいろいろな状態のことをいいます。

高齢者に起こるいろいろな廃用症候群

廃用症候群には次のようなものがあります。

*筋力低下 : 筋萎縮によって筋力が低下してしまいます。
*関節拘縮 : 関節を構成している組織や周囲の組織が変化することで関節の動きが悪くあります。
*骨萎縮 : 骨量の減少によって骨がスカスカになってきます。
*起立性低血圧 : 心機能低下によって立ち上がった時の血圧の低下に反応ができず、脳へ十分な血液を怒れなく、めまいなどの症状が起こります。
*褥瘡 : 同じ部分が長時間圧迫されることにより血行障害が起き、皮膚の発赤や壊死が起こってきます。
*静脈血栓症 : 静脈の血流が滞り、血栓ができた状態。
*食欲不振 : 消化機能低下いよって食欲減退などが起こってきます。

廃用症候群の検査

廃用症候群の検査ということで言うと、決まった検査はありません。

動くことができなくなったり、長い間安静にしていることで普段できていたことができなくなっていたというようなケースや、動かせていた関節の可動域が少なくなっていたといったような感じで、医師ではなく、看護師やリハビリに携わる人、あるいは家族が見つけるといったことも少なくありません。

褥瘡はどうしてできるのか

褥瘡は、圧迫・不潔・湿潤・摩擦・栄養不足といったようなことが原因で起きます。
褥瘡は、ちょっと油断していると、1~2日でできてしまうこともあります。

同じ姿勢で寝たきりになったりすると、皮膚が床に接触して圧迫されますが、その時、圧迫を受けやすい部位であったり、やせて骨がでてくるところに圧迫やずれを受けやすくなることから、褥瘡はお尻や踵にできやすくなっています。

皮膚は、長時間圧迫されていると、血流が途絶えてしまい、酸素や栄養がいかなくなり壊死を起こしてしまいます。

皮膚にある細い血管も詰まり、さらに血流が悪くなり皮膚に炎症を起こします。

褥瘡の重症度

褥瘡の重症度は、日本褥瘡学会のDESIGN褥瘡重症度分類が用いられます。

D(Depth)は褥瘡の深さ、E(Exudate)は滲出液、S(Size)は大きさ、I(Inflammation/Infection)は炎症、G(Granulation tissue)は肉芽組織、N(Necrotic tissue)は壊死組織の頭文字になっています。
さらにポケットがある場合はP(Pocket)も加えて褥瘡の状態・重症度が判断されます。

褥瘡の予防

褥瘡の予防は、できれば原則2時間ごとに体位を変えることになりますが、寝たきり・麻痺などの場合はそうもいきません。
マットレスを使うことで圧迫をさけたり、適切なスキンケアを行うなどするとよいでしょう。