五月病は、特に5月に頻発するとされる慢性的な無気力状態のことを言います。
五月病は国際疾病分類(ICD)はでてこない?
世界保健機関(WHO)によって策定された国際疾病分類第10版(ICD-10)で『五月病』と調べてもで出てきません。
実は、五月病は、国際疾病分類第10版(ICD-10)では、『分類困難な神経衰弱様の無気力症候群』に分類されています。
医学的には、適応障害、うつ病、パーソナリティー障害、発達障害、パニック障害、不眠症といった病気などがあり、その中でも五月病の原因で一番多いとされているのは適応障害です。
適応障害だと、気分がすぐれない、体調不良、憂鬱、やる気が起きない、疲れても眠れない、思考力が落ちるといった症状が出てきます。
多くの人は大迷惑と感じた10連休
そもそも日本人のDNAからいって、大型10連休にはなれていない。
どこへいっても人混みで、出かけても人混みを見に行くようなもの。
イベント会場も長蛇の列で、長時間待たされる。道路は大渋滞。そんな時間があればいろいろと人生にとって有効な時間が過ごせるのに。
かといって家でのんびりといっても5~6日ごろから仕事のことが気になりだしたり、時間はあるのに何をしてよいかわからないうちに時間が過ぎてしまう。
仕事は10連休の前後にしわ寄せで大忙しになるし、医療機関もやっておらず連休前後に大混雑。
職がなく10連休収入もなく困る人もいる。
もっとも、10日間も大手を振って休みをとれるなんて、一生に一度あるかないかなので、気分転換にはなったかもしれないのだが。
計算高い政府が国民の消費意欲を高めるために、わざわざ新元号を5月1日にし、10連休を作ったのではないかということも透けてみえてしまう。
10連休で五月病が増える?
10連休で五月病が増えるかどうかは、今後をみないとわからないが、増えるという考えと、減るのではないかとう考えがあります。
増えるという考えは、4月年度が変わり緊張していたものの、ようやく慣れたころに10日も休んでしまうと、また新しい環境へ慣れなくてはならず、働きたくない、学校へ行きたくないというふうになってしまいがちになるだろうというものです。
一方、減るのではないかという考えは、10日も休めば十分にリフレッシュできるので、自分の好きなことにも熱中でき気分転換しやすいことから、五月病の予防になるというものです。
五月病にならないために
五月病にならないためのポイントしては、ストレスを溜めないことです。
さてこれから頑張ろうとするのではなく、趣味も続けてストレスを発散していくことが大切です。
また、精神的な疲労は、運動で発散すると良いでしょう。体が重いと感じたときは、むしろ体を動かしてみると良い場合があります。