コロナ疲れには公園の散歩がオススメ | 健康トピックス

新型コロナウイルスの感染により、欧米の先進国では軒並み大都市封鎖いわゆるロックダウンが起きています。

日本でも、日ごとに感染者が増えてきていて、イベントの自粛やプロ野球・Jリーグの開幕延期など楽しみもなくなり、ストレスをため込んでいる人も多いと思います。

コロナ疲れ

最近では、テレビのニュースもコロナの情報一色といっても過言ではないほどで、『コロナ疲れ』などという言葉も聞かれるようになりました。

イベントが中止され、楽しみが削られ、自宅でこもってストレスを感じている人も多いかもしれません。

こうした生活が続くと、精神的にも肉体的にも疲労が蓄積して、抑うつ状態になってしまいます。

まさに『コロナうつ状態』です。

うつ病までいかなくても、気分が落ち込み、身体的にも精神的にも活発に行動できなくたってしまう状態にある人、つまり抑うつ状態です。

こうした抑うつ状態になると、どうしても日常生活の活動量が低くなってしまい、肥満や体調不良につながり、QOL(生活の質)も低くなってしまいます。

そしてそれが、さらに抑うつ状態をひどくしていくという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

コロナ疲れには散歩

新型コロナウイルスの感染も気になりますが、とにかく換気の悪い会話などがある人混みを避けることが大切です。

逆に言えば、通気が良い広いすいている場所であまりしゃべらずに運動することに関してはリスクが低いでしょう。

そこでオススメなのが公園などの緑をみながらの散歩です。

実際に、うつ病にかかった人に、投薬するのと、運動やスポーツをさせるのでは、同じくらいの効果があるとも言われています。

散歩で抑うつもふっとばせ

米国での大規模研究では、一定条件のあるうつ病の人をグループ分けして、次のような研究を行っています。

グループ1:抗うつ剤を投与
グループ2:運動をする
グループ3:抗うつ剤+運動

運動については、強度が最大心拍数の70~80%になるジョギングかウォーキングを週3回、4カ月にわたって行っています。

その結果、うつ状態の改善は次のようになっていて、運動したグループは、抗うつ剤を使ったグループに劣らないくらいの成績が得られました。
グループ1:68.8%
グループ2:60.4%
グループ3:65.5%

さらに6ヵ月の追跡調査を行い、再発率を調べたところ
グループ1:38%
グループ2:8%
グループ3:45%

グループ3の再発率が高かったことについては、薬も飲むことによって、運動でうつ病に打ち勝ったという自信が得られなかったのではないかと考察しています。

散歩の効果はある

公園などを散歩して、緑をながめ、いい空気を吸えば、それだけで気分転換になり、ストレスが解消しますが、散歩(ウォーキング)することで、血行が良くなり、脳内神経伝達物質のセロトニンやエンドルフィンなどの分泌も増えます。

それにより、心が落ち着き気分が良くなり、不安感や抑うつ状態が改善されるのです。

ときどき、あまり人がいない公園をゆっくりと散歩して気分転換するのも良いかもしれません。

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