年齢によって健康診断が変わる | 健康トピックス

健康診断は、その年齢や目的によって、種類が違ってきます。

40歳未満の法的健康検査

職場などで定期的な健康診断があると思いますが、これは労働安全衛生法などの法律よって定められたもので、いわゆる『法定健康検査』に基づいたものになっています。

『法定健康検査』の対象は、40歳未満の人になっていて、1年に1回行われます。

定期的に実施する検査は、雇い入れの時の健康診断や深夜時間帯の勤務、人体に害を有する可能性のある職場環境下における特殊な業務などの場合も必要となってきます。

主婦など企業に属さない30歳以上40歳未満の人に対しては、自治体が成人健診が実施されていて、これも法定健康検査になっています。

40歳以上の特定健康診査

40歳以上の人になってくると、公的医療保険に加入している場合は、『特定健康検査(特定健診)』が行われます。これは生活習慣病に焦点を当てて、メタボリックシンドローム症候群の発見を目的としたいわゆる『メタボ健診』が加わります。

そして必要に応じて、特定保健指導が行われます。

検査結果に何らかの問題がある場合は、その人の状況や生活スタイルに応じた改善のための具体的な指導として動機付け支援が行われます。

さらに数値の程度によって、生活習慣の改善が急がれる場合は積極的支援という形で指導が行われます。

75歳以上は後期高齢者健康検査

75歳以上になると、後期高齢者となり、検査も『後期高齢者健康検査』に変わっていきます。

検査項目自体は、特定健康検査とほぼ同じですが、生活習慣病の予防という点だけでなく、年齢的に介護予防としての観点も加わってきます。

年齢別による健診の検査項目一覧

検査項目定期健診特定健康検査後期高齢者健康検査
身長20歳以上40~74歳75歳以上
体重全年齢40~74歳75歳以上
腹囲35歳・40歳以上40~74歳75歳以上
血圧全年齢40~74歳75歳以上
LDL/HDLコレステロール35歳・40歳以上40~74歳75歳以上
中性脂肪35歳・40歳以上40~74歳75歳以上
空腹時血糖/HbA1c35歳・40歳以上40~74歳75歳以上
尿糖/尿たんぱく全年齢40~74歳75歳以上
AST/ALT35歳・40歳以上40~74歳75歳以上
γ-GTP35歳・40歳以上医師の判断で実施75歳以上
血色素(ヘモグロビン)量35歳・40歳以上医師の判断で実施医師の判断で実施
赤血球数35歳・40歳以上医師の判断で実施医師の判断で実施
ヘマトクリット実施なし医師の判断で実施医師の判断で実施
心電図(安静時)35歳・40歳以上医師の判断で実施医師の判断で実施
胸部X線35歳・40歳以上実施なし医師の判断で実施
眼底検査実施なし医師の判断で実施医師の判断で実施
視力/聴力全年齢実施なし医師の判断で実施
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