意外と体調を崩しやすい春と免疫力アップ | 健康トピックス

インフルエンザが流行する冬場、そして花粉症、1月~3月は大変な時期ですが、それが一段落した4月~5月に、意外と体調を崩す人もいます。

春になると眠くなる理由

冬は乾燥している上に寒い環境に体が置かれます。
すると、人間の体は自律神経のうちの交感神経が緊張して、その寒さと戦います。
冷たい風に立ち向かって、歯をくいしばり、気力も充実しています。

気圧で考えると、冬場はシベリアの高気圧が張り出してきて、1050ヘクトパスカルぐらいですが、春になり温暖になってくると、1010ヘクトパスカルぐらいに下がってきます。

気圧が下がるとどういうことが起こるかというと、空気が薄くなります。つまり冬場よりも薄めの空気を吸うことになり、そのことでゆったりとした心境になってくるのです。

よく、春眠暁を覚えずといったよゆに、春になると眠気が強くなったり、少し動作が緩んでくるのは、こうした気圧の変化も影響しているといわれています。

春に壊しやすい体調

眠気が強くなる程度なら良いのですが、冬場から春への気候の変動についていけないと、何だか元気が出ないというような心境になってしまったりすることもあります。

これは自律神経のうちの副交感神経が働くようになるからです。

まだ4月は年度変わりで環境も変わる人もいて、ある程度の緊張の中で過ごすことができていても、5月のゴールデンウィークが終わるころになると、学校や会社に行く元気が何だかなくなって、五月病になってしまったりするのです。

体調をキープするのに理想的な体温とは

人間の理想的な体温は、36.5℃~37.0℃と言われています。

昼間元気よく働いて、夜ぐっすり眠るリズムがきちんと作れている人は、日中の交感神経と夜間の副交感神経のバランスが良く、体温はちょうど36.5℃~37.0℃になるのです。

休まずに忙しくしている人の体温は少し高めになります。逆に少しのんびりしている人の体温は少し低めになります。

また、夜更かしをしていると体温が低くなり、日中の体温もあまり上がらなくなります。そして朝起きても夜過ぎまでボンヤリとした感じだったりします。

このボンヤリとした感じこそ、低体温の感覚です。

免疫力を上げるには体温を上げるべし

風邪をひいたとき、熱がでたりします。

これは発熱することで体温を維持し、リンパ球やマクロファージなどの免疫に関する細胞をよく働かせようとするためです。

つまり、免疫系細胞であるリンパ球やマクロファージをよりよく働くような環境にするために、発熱していると言えます。

低体温の人は、リンパ球もマクロファージも活発でなくなっているので、風をひきやすいということになります。

そしてその体温をつくる一番大事な器官は、筋肉になります。
日常的に運動をしておらず、筋肉が少ないと冷えに悩まされます。

運動をしないで夜更かしを続けていると風邪をひきやすくなるといえます。
逆に、夜更かしをやめ、適度な運動をして筋肉からの発熱を盛んにすると免疫力がアップし、風邪をひきにくくなります。

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