食事バランスガイドの意義 | 健康トピックス

食事は、美味しくいただくということも大切ですが、それととおに、栄養のバランスを考えることがとても大切です。

人間の健康は、バランスの良い食事をいかに摂取するかによって大きく左右されます。

主食・主菜・副菜のバランス

栄養のバランスを考えたとき、栄養価の高い食品を摂取すれば良いというものではありません。

栄養のバランスとは、主食・主菜・副菜のバランスのとれた食事を摂ることにあります。

主食とは、米・パン・麺類などの穀類が該当し、その摂取意義は主に糖質エネルギーを摂ることにあります。

主菜とは、肉や魚、卵、大豆製品といった食材が該当し、その摂取意義は主に蛋白質や脂質を摂ることにあります。

副菜とは、野菜やキノコ類、イモ類、海藻などの食材が該当し、その摂取意義は主にビタミンやミネラル、食物繊維を摂ることにあります。

食事バランスガイドとは

『食事バランスガイド』は、望ましい食事の組み合わせとおおよその量を示したものとして、2005年に厚生労働省と農林水産省によって作られたもので、『食生活指針』の食事内容に関する部分を、より具体的に伝える健康増進のための教材として作られました。

『食事バランスガイド』は、コマ回しのコマのような形になっていて、そのコマの形、つまり逆三角形の形をいくつかに区切った形になっています。

上から順番に、主食、副菜、主菜、牛乳・乳最頻、果物に区分されていて、何をどのぐらい食べたらよいかをイラストではっきりわかるかたちになっています。

『食事バランスガイド』では、食べる量についてカロリーではなく、SV(サービング)という新しい単位で示しています。

さらに、栄養素や食材だけにとどまらず、料理つまり献立という単位で考えて、実際の食生活に取り入れやすい形になっています。

食事バランスガイドの具体内容

『食事バランスガイド』の具体内容は、次のようになっています。

主食:ご飯小盛や食パンは1つ、ご飯中盛は1.5つ、うどん・スパゲティは2つとして、1日に5~7つ摂取する。

副菜:野菜料理で、小鉢1個分が1つ、煮ものや野菜炒めなどのボリュームのある野菜料理は2つとして、1日に5~6つ摂取する。

主菜:肉や魚・卵・大豆料理で3~5つ摂取する。

水やお茶:食事バランスガイドの芯にあたる部分になりますが、コマは回転すると安定することから、回転を運動(身体活動)に喩えて、食事と運動のバランスの必要性を示しています。

栄養バランスの良い献立作りは、健康な食生活に欠かせませんが、食材をどの食品群からも偏りなく取り入れることが大切だということを『栄養バランスガイド』は示しています。

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