ICD-11(国際疾病分類)に載る ことになるゲーム障害の治療| 健康トピックス

最近では、プロのゲーマーなるものも登場し、ゲームの達人として大金を稼ぎ生活をしているという人もいるようです。
テレビゲームなどに慣れた人を見ていると、信じられないような指さばきで、この才能をもっと別のところに活かせばいいのになと思うこともあります。

ゲームに熱中する人がいて、死者もでているということから、精神衛生症状の項目に国際疾病分類(ICD-11)から疾病として「ゲーム障害・ゲーミング障害:Gaming disorder」なるものが追加される見通しであることが、ニュー・サイエンティスト誌により発表されました。
まさにオンラインゲームが誕生してから起こてきたネット時代のメンタルヘルスコンディションに影響を与える現代病ということになります。

ゲーム障害:Gaming disorderとは

世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-11)の草案によると、次のようになっています。

人生におけるゲームの優先順位が、「ゲームが他の人生の関心よりも優先されるようになるほど」となり、睡眠不足や栄養失調などの健康に有害なリスクにも関わらずこれを続ける場合で、この診断が確認される前に少なくとも1年間はこの行動が観察されるとしています。

参考 :
WHO CID-11 草案

Gaming disorder(ゲーム障害・ゲーミング障害)は、オンライン(ネット上)あるいはオフラインでのデジタルゲームやビデオゲームなどの持続的又は反復的なゲーム行動パターンにより特徴づけられるものです。

    症状としては、

  1. プレイする時間や頻度などをコントロールできない
  2. 日常生活に対するゲームの優先度が増していく
  3. ネガティブな結果を生むにもかかわらずプレイを継続または増大させる

個人的、家族的、社会的、教育的、職業的または他の重要な機能領域において重大な障害をもたらすほど重大です。
ゲームの行動パターンは、連続的または一時的かつ反復的。
といったものになります。

ただ特に幼少期は進行が早いとして、全ての症状にあてはまり、重症であれば、より短い期間でも依存症とみなす方針となっています。

草案で記載されているのは臨床症例のみとなっていて、ゲーム障害の予防や治療法については記載されていないようです。

軽くみれないゲーム障害

一般の人は、たかがゲームでと思うかもしれませんが、実際に自室やネットカフェなどで24時間以上ぶっ続けでゲームに没頭して死亡する事故が海外を中心に報じられてきていて、冗談ぬきで死に至る可能性すら存在する「ゲーム依存症」となってきています。
日本でも、「ネトゲ廃人」などの言葉が生まれているくらい身近なものになってきています。

ゲーム障害の位置づけ

ゲーム障害は、その英語をみると、Gaming disorder となっています。
Disorder (症、症状)というワードであり、Dependence(依存)というワードは使われておらず、分類でも、Disorders due to addictive behaviours (嗜癖的行動による症状)の中に分類されています。

Addictive(嗜癖的)は、特定の物質の摂取や習慣・行動などが行き過ぎて、それを渇望しコントロールするのが困難になった状態です。
Dependence(依存)とどう違うのかというと、依存はアルコールやニコチン、覚せい剤など何らかの物質に対して渇望や離脱症候群が生じている状態で、その中で嗜癖的なものを起こす場合もあれば、起こさない場合もあるということになります。

Disorders due to addictive behaviours (嗜癖的行動による症状)の中には、Gambing disorder(ギャンブル症)も含まれていて、いわゆる病的週間及び衝動制御障害の一種といえます。

ゲーム障害、どうすればいいのか

ICD-11では、予防や治療法についての記載はないようですが、いったいどうすればいいのでしょうか。
一番重要なのは、自他ともに不利益がでているということを自覚することが一番大切です。
これはゲーム障害の人が、治療へ意欲をもつための動機づけになり非常に重要なことで、本人の自発性が必要となります。