「多い」なのに manyやmuchを使わない言い回し | 賢脳トピックス

英語は、言語でありある程度ルールというものがあります。しかし言葉は生き物で、中には例外的なものもあり、受験英語などではこうした例外が出題されたりもします。

人の体の一部に働きかけるときの前置詞と言い回し

人の体に触れたりするなどして、何かを及ぼす表現は、その前置詞が難しいので覚えておくと良いでしょう。

「太郎さんの顔を見る」を英語で言いたい場合、普通に I look at Taro’s face. と言うこともでき、間違いではありません。

しかし、相手全体を目的語に置いて、それから「前置詞 + the + 身体の部分」という表現の仕方があります。

そして、この表現はいろいろと応用ができるのです。

けれどもこの表現法は前置詞が難しく、表現によって変わってくるので、もう成句として覚えてしまったほうが早いのです。

The mugger grabbed him by the neck.
これは、主語は mugger(強盗)、動詞は過去形でgrabbed(つかんだ)になり、働きかける相手は彼 (him)になっています。

そして働きかける部位、つまりつかむ部位は首(the neck)になっています。

紛らわしい表現は、まとめて成句で覚えるのが効率的

紛らわしく、難しい表現は、難しく考えるよりも、成句として、こういった場合はこういった表現をするものだというように成句で覚えてしまったほうが、効率的かもしれません。

成句として覚える場合は、
『grab (人) by the (部位)』で覚えると良いでしょう。

同じように、つかむという意味合いで次のような動詞も同様なパターンの表現ができます。
『catch (人) by the (部位)』
『hold (人) by the (部位)』
『seize (人) by the (部位)』

この場合、注意点としては、前置詞は by 、そして部位には必ず the をつけるという点です。

顔を見る、じっと見つめるといった表現の場合は、in the face となります。
『look (人) in the face 』
『stare (人) in the face 』

叩く場合は、肌の上から叩くので、前置詞は on になります。
I patted ber on the shoulder. (私は彼女の肩をたたいた)

多いと表現するのに、many や much を使わないケース

普通、名詞に対して「多い」という意味で修飾をする場合は、many や much が用いられます。

また「少ない」という意味で修飾する場合は、few や little が用いられます。
しかし、例外があります。

こういった表現は、日本語の意味からすると many や much を使ってしまいがちですが、注意が必要です。

例えば、「人口が最も少ない国はどの国か知っていますか?」という文を英訳すると
Do you know which country has the smallest population?
となり、few や little ではなく、small の最上級である smallest が用いられます。

このように、large または small を用いる名詞としては、population(人口)や family (家族)、audience (聴衆) があります。

また、salary(給与)、price (価格)、income (収入)といった場合は、high や low が用いられます。

それから、traffic(交通量)に関しては、heavy や light が使われます。
交通量が多いという場合は、heavy traffic という表現になります。

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