「許可する」を英語で言うときの微妙なニュアンス | 賢脳トピックス

日本人が英語を使うときに苦手とする部分に、英単語がもつニュアンスというものがあります。

特に、多くの英単語を覚えようと、英単語帳を買って『英単語⇔日本語』だけをがむしゃらに暗記してきた人は、微妙なニュアンスがわからなくなってしまったりします。

消極的なallow と 積極的なpermit

allow permit も、日本語の意味だけを言うと、「許可する」ということになりますが、その使い方は全然違います。

allow は、人が何かをするにまかせるというニュアンスがあります。つまり、許可といっても、邪魔をしないという消極的な許可という感じになります。

一方、permit は、権限を持つものが許可を与えるというもので、認めて許すという積極的な許可という感じになります。

彼の出国は許可された
He was permitted to leave the country.

この場合は、彼の出国は、行政の権限によって許可されたということになるので、permit が用いられます。

彼女の両親は、彼女が外国へ行くことを許可した
Her parents allowed her to go abroad.

この場合は、両親は「どうぞ、外国へ行くべきだから許可するよ」というよりも、まあ、外国に行こうとしていることについては、邪魔せずに見守るよといった感じになるので、allow が用いられることになります。

建設的なdiscuss と 感情的なdispute

discuss dispute も、「議論する」という単語ですが、この2つも使い方が全然違ってきます。

彼らはその問題がどうしたら解決できるか話し合った。
They discussed how to solve the problem.

よく会社の会議などで問題解決のために意見を出すときに、discussionするというような言い方をしますが、discuss は、意見を出し合って問題を検討するといったニュアンスがある言葉になります。どちらかというと、建設的で友好的な雰囲気をもったときに用いられます。

彼は審判の判決に反論した。
he disputed the referee’s decision.

dispute は、激しく感情的に言い争うようなときに用いる言葉になっています。
異議を唱えたりする場合に、このdispute が用いられます。

発信力が必要とされる時代だからこそ、英単語のニュアンスの違いを正確に

英文を読むだけであれば、英文を書いているのがネイティブであったりすれば、正しい英文を書いています。
そして、『英単語⇔日本語』の意味だけを暗記していれば、要するにニュアンスなどはわからなくても、allow = 許す で、一応、と通り一遍には正しい訳文を作ることができます。

日本語の訳文でそこまで細かいニュアンスを求められることまではないでしょう。
しかし、英文を書こうというときには、allow を使うべきところに permit を使ってしまうと、相手に首を傾げられてしまうこともあります。

発信力が必要な時代だからこそ、なおさら英単語のニュアンスの違いというものを正確に覚えておく必要がでてきています。