この方法で英単語を覚えていたら、英語を話すとき適切な言葉がすぐに出てこない |賢脳トピックス

語学は非常に難しい部分があります。それは単語が1対1で対応していない点です。

例えば、workというと「仕事」と訳すケースが多いのですが、「仕事」を英語にしようとすると、 workを使う場合もあるし、jobを使う場合もあります。

jobは賃金をもらう仕事で複数形も使えますが、workは不加算名詞で仕事一般をさします。

「仕事」だからと、何も考えずにjobだといって訳していると、相手に誤解されるということもでてきます。

言いたいことを英語で言うときに壁になる単語の壁

受験勉強などで、リーディング力が必要だということで、英単語を大量に暗記したという人も多いかと思います。

そして、単語は多く知っているに越したことはないということで効率的に英単語を覚えるのによく使われるのが、市販の単語帳です。

単語帳の中には、用法を詳しく記載していているものもありますが、似たような類義語のニュアンスの違いまではあまり詳細に説明されているものは少なかったりします。

もちろんそうした英単語のニュアンスの違いについては、類義語を集めてそのニュアンスの違いを細かく説明したものもありますが、リーディングであったり、英文和訳であれば、書かれている英文が正しいということが前提となっているので、細かく英単語のニュアンスの違いを正確に理解していなくても、なんとなく訳せてしまったり、意味をくみ取れてしまったりします。

ところが和文英訳や、自分が思っていることを英語で発言するということになると、使う英単語を間違えると違う意味に捉えられたり、なんだこの英語すごくおかしいなと思われてしまったりします。

「英単語⇒日本語訳」の勉強法

英文を理解するのであれば、「日本語⇒英語訳」ができなくても、「英単語⇒日本語訳」ができれば、なんとなく大意はつかめてしまいます。

そして、早く英文を読めるようになるために、短期間に英単語を大量に覚えようとします。
市販の英単語長を購入してきて、例文や説明などを無視して、「英単語⇒日本語訳」を必死に繰り返し覚えようとしたりします。
英単語1つにつき1つの日本語訳を、どんどん高速で暗記していく学習法などもあります。

これはこれで、立派な学習法で、限られた時間しかない受験勉強時間に、特にとりあえず短期間に大量の英単語を覚えてボキャブラリーを増やすということからすれば、非常に効率的で優れた学習法です。

しかし、自分が思っていることを英語で発信しようとしたり、日本文を英文にしようとしたときに、うまく言葉が見つからなくなってしまいます。

大量に覚えて余裕ができたら、5000語覚えたからもう完璧なんていうのではなく、和文英訳でよく使う単語のニュアンスや用法などの知識をインプットして知識に厚みを持たせていく必要があります。

なぜ日本語に対応した英語がでてこないのか

なぜ、日本語から英語に直すとき、すぐに言葉が出てこないのかについては、いろいろと理由があります。
1つは、「英単語⇒日本語訳」の一方向で暗記してくると、その方向で脳が慣れてしまっているので、「日本語⇒英語」と言われるとなかなか出てきにくいのです。

さらに、「receive:受け取る」、「accept:受け取る」と覚えてしまうと、「A=C」、「B=C」よって「A=B=C」となり、「A=B]つまり、receive = accept になってしまうのです。

実際には、
「このクリスマスプレゼントを受け取ってください」という場合には、喜んで受け取るものなので、accept を使うのが一般的です。
「私が送った小包はもう受け取りましたか」という場合は、単に事務的に受け取るという形になります。

acceptの場合は、受け取ることに同意しているというニュアンスが大きくなっているのです。
receive といえば、バレーボールやテニスのレシーブがありますが、相手のボールを喜んで返しているわけではないので、相手からきたボールを受け取っていても accept とはならないのです。

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