スーパーリピート方式記憶法は、一言でいうなら「流れ」を重視した記憶法です。
勉強でいろいろなものを記憶するのが苦手な人も、旅行へ入った時の細かいエピソードを、あの時はあそこの店に入って、こういったものを食べて、君はこんなことを言っていたねと覚えていたりします。
また一度見た映画に関しても特に覚えるつもりがなかったとしても、いろいろなシーンが記憶に残っています。
人間の脳とコンピュータの違い
受験や資格試験のように、強制的に覚えなければいけないと個々のバラバラの情報を覚えようとしたとき、コンピュータとは違い、人間の脳はこうした記憶はどちらかというと苦手です。そこでなかなか覚えられないとなってしまうのです。
ところが、人間お脳は、旅行でのエピソードや映画の内容を覚えているように、「流れ」や「文脈」があるものに対する記憶は、抜群の能力を発揮することができるのです。
スーパーリピート方式記憶法のやり方
人間の記憶は、「流れ」や「文脈」のあるのものに強いというのであれば、何も人間の脳が苦手とする個々のバラバラの情報を覚えるやり方を変えて、覚える対象のものに「流れ」や「文脈」を作ってしまおうというのが、『スーパーリピート方式記憶法』の基本的な考え方になります。
まずノートを見開きで使い、左ページに英文を貼り、右ページに単語リストを作ります。
英文を読んで、知らない単語にマーカーで印をつけ、左ページの英文を参照に文脈を確認しながら、右ページの単語の意味を覚えていきます。
それと同時に、単語リストを使って単語を音読する練習をしていきます。
そして、単語の音声を何度も何度も繰り返し聞いていきます。
こうすることで、英文の一つの流れの中で、単語を覚えていくことになるので、覚えやすくなるのです。
スーパーリピート方式記憶法のコツ
スーパーリピート方式記憶法では文脈が大切なので、英文を読解して全体の意味をしっかりと把握しておくことが大切です。
そして、同時に単語を音読したり音声を聞くというのは、基本的に読めない単語は覚えられず、聞かなければ読めないからです。
文脈は、単語を覚えるためのバックグランド、つまりエピソードを作るということなので、英文全体を一字一句暗記するなんて必要は全くありません。
文全体の意味をイメージとして把握すれば十分です。
そして、単語リストをみたとき、その文脈のイメージの中でその単語がどういったシーンで使われているのかを軽く思い浮かべるようにするのがコツです。
もし、単語をみても、イメージがすぐに浮かばないのであれば、英文をみて文脈を確かめていきます。