働き盛り世代の人に「スマホ認知症」の症状を持った人が増えているのは、現代社会は情報が多すぎ、脳が情報過多になっていると言います。
脳は情報をインプットしてから処理していきますが、スマホで常に情報ばかりインプットされていると脳が疲れてしまうというのです。
すると脳が過労状態となり、物忘れをしたり、感情のコントロールができなくなってしまったりといったことが起きてくるということです。
食事をしながら、入浴しながら、就寝前にもスマホというと脳が休まる時間がなく、スマホを使わないでぼんやりする時間を作ることが大切ということが提唱されています。
スマホ認知症なんてウソだと批判殺到
1日中スマホを手放せない若者からは、スマホ認知症なんてウソだろ。
本当だっていうなら、「ICDやDSMに乗っているのか! 診断基準があるのか!」という意見まであります。
もちろん、ICDに載っていないとダメだとか、診断基準がないと病気ではないということはなく、最近の例としては、『ゲーム依存症』があり、やっとICDに「ゲーム症(障害)」として採用されています。
結論を言ってしまうと、スマホの使い過ぎで認知症になるリスクが高まるということを言われている医師もいますが、その因果関係ははっきりしておらず、エビデンスは弱いと言えます。
強いエビデンスはないが、デジタル認知症を指摘する専門家も多い
しかし、エビデンスが弱いからといってウソとも言えません。
それどころか、デジタル認知症の危険性を指摘する専門家は多くいます。
まず、ゲーム依存症がありますが、歩きスマホまでして、ラーメン屋に入ってラーメンが運ばれてきているのにまだスマホ―でゲームしているなんていうのは、スマホ認知症とは言いませんが、すでにゲーム依存症と言えるかもしれません。
いずれにしても脳にとってはよくない状態です。
確かに、学術的にはスマホなどへの過度の依存で、自分の頭で考えることや記憶する習慣が極度に減少し、認知機能が減退してしまうということは十分あり得ますし、スマホから入ってくる膨大な情報を脳が処理しきれなくなり「脳過労」「オーバーフロー脳」になることは事実です。
さらに長時間スマホを使い続け、SNSやメールによって脳内で「ドーパミン」が過剰分泌され、脳内物質のバランスが崩壊してしまい、神経細胞が死滅、回復困難なダメージを与えるという研究報告も出されています。
多くの専門家がこうした指摘をしていて、これを論理的に強く否定することはできないはずです。
スマホの過剰な使用は、脳に悪影響を与えるので避けるべきでしょう。
スマホによって脳を疲れさせ、機能を低下させてしまうというようなライフスタイルは避けたいところです。
スマホにより脳の疲れ具合チェック
スマホの使い過ぎによって脳が疲れていないか、簡単にチェックしてみましょう、
チェックで4つ以上あてはまった場合は、スマホに依存しすぎた生活で、脳が疲れているかもしれませんよ。
1.朝起きたらまずスマホをチェックする。
2.スマホを忘れて出かけてしまったら落ち着かない。
3.毎日、スマホやテレビでゲームをしている。
4.寝る直前までスマホを見ている。
5.暇さえあればすぐにスマホやPC・テレビを見る
6.メモは写メで記録している。
7.最近物忘れが増えた気がする。
8.最近、頭が疲れているような気がする。
9.着信がないのにスマホが振動した気がする。
10.スマホの充電残量が気になる。
4つ以上チェックがついてしまった人は、脳が疲れているかもしれません。
1時間スマホの電源を切ってみるとか、緑が多い公園でぼんやりする時間を持つとか、電車の中では目をつぶって何もしないといったことを取り入れて、脳を休ませてあげることも良いかもしれません。
そんな暇あるか、大きなお世話だと言われてしまうかもしれませんが。。。