TOEICスコアはもちろん、高いにこしたことはありませんが、TOEIC900点の人でも、実際でのビジネス経験がなかったりすると、英語がほとんど話せなかったなんていうこともありえます。
いくらTOEICスコアが高くても、実際にビジネスの場でコミュニケーションをした経験がない人が、そこで英語をペラペラと話すのは難しいことです。
ビジネス英語でオススメの教材
ビジネス英語力という点では、もちろんTOEICテストで高スコアを取るために、語彙力やリーディング力、リスニング力を高めることも有効なのですが、実際のビジネスの場で使われている英語に触れるが、何よりも一番よい教材と思われます。
そういったことから、企業の英語版のIR(Investor Relations)レポートを読んでいくと良いでしょう。
IRレポートは、企業が株主・投資家に向けて、投資判断のために経営状況や事業計画などを公開しているものです。
海外進出や海外からの資金調達は企業にとって非常に重要な問題ですので、英語版のIRレポートも用意されていたりして、そこには企業でよく練られたビジネス表現のお手本になるような英文の宝庫になっています。
IRレポートでは、企業のビジネスの場で使われる会計やマーケティング、販売などの専門用語や独特の表現、さらにその企業が得意とする専門技術分野での専門用語も身につきます。
企業においても、プレゼンテーションや会議の資料に使われているようなものばかりで、ビジネス英語特有の文体も学ぶことができます。
英語版IRレポートをスピードで読む訓練
密度が濃いIRレポートを、A4で10ページ以内の内容をまとめて読む練習をすると効果的で、少し早めのスピードで読む練習をしていきます。
目安としては、A4で1ページを5分程度、慣れていなくても10分程度を目安に読んでいきます。
日本の企業の英語版IRレポートであれば、日本語版もあるので、英語がどうしても苦手という場合は、日本語版を読んで、ざっと内容を頭に入れておくと良いでしょう。
そこで、重要と思われる部分を集中的に読んで、それ以外は読み流すというメリハリのある読み方を身につけるようにしていきます。

自分用のビジネス英語データベースを作っていく
英語版IRレポートを読んでいき、わからない専門用語や、気になる表現がでてきた場合は、それをメモしておいて、Excelなどに入力して、自分なりの語彙データベースを作っていくと、ビジネス英語の表現力の幅が広がっていきます。
見出し語、品詞、日本語の意味、例文などを記載していくとなお良いかもしれません。
日本企業で英語版のIRレポートを出しているところ、英語力に自信がない人は日本語版も合わせて、学習していくと、より効率的にビジネス英語を学ぶことができます。