受験勉強や資格試験で膨大な量の勉強をしなければいけないとき、ゴールはかなり先ということで、挫折しそうになってしまうこともあるかと思います。
しかし、ローマは1日にしてならずの通り、1日2日勉強してどうにかなるものでもありません。
実は、どうやってモチベーションを保っていけばいいのかのヒントが、ピラミッドにあるのです。
巨大なピラミッドを完成させたモチベーション維持の秘訣
ピラミッドは誰もが知る古代エジプトの巨大建造物ですが、現在のように重機を使い、技術をもってしても、完成するまでにかなりの時間がかかると言われています。
ましてや、これといった重機もなく、あの巨大な建造物を作り上げたのですから、いかに膨大な労力を必要としたかは想像に難くないと思います。
ピラミッドは巨大な建造物であり、完成時期など見えず、労働者にとっては完成した状態すら想像できない中、同じ作業を繰り返さなければいけませんでした。
もちろん、そんな状態でずっと働いていれば、気持ちも途中で折れてしまいかねません。
実は、ピラミッドの工事に関しては、交代制だったといわれています。
交代制によるマジック
巨大なピラミッドを作るのに、最初から完成まで継続して働き続けたのではなく、交代制だったのです。
そのため、自分たちが与えられた工期が終われば、そこでいったん終了となり給料も支払われたとのことです。
すると、そこでいったん作業は終わり、工期中に自分たちが積み上げた石を見上げて達成感にひたることができます。
そしてまたしばらして、自分たちの番がきたら、担当する工期のゴールを目指して、リフレッシュした気持ちで工事にのぞめるというわけです。
ピラミッドの工事をした労働者にとって、もちろん給料もモチベーションになったと思いますが、途中で自分たちが積み上げた石を見上げて達成感を得たという経験が大きいと思います。
モチベーションは成果の見える化
ピラミッドの労働者のように、モチベーションを維持するには、自分が今までやってきてことを見える化することです。
毎日、漫然と勉強しているのではなく、今までどのくらいの勉強をして成果を上げてきたのかを見える化するのです。
これがないと、なかなか実感がわいてこないからです。
例えば、英単語を覚えるときに、「正」という文字を書いていき、5回しっかりと暗記できて合格したものから「正」の文字が増え、クリアされた英単語が増えていくということをやる人もいると思いますが、これも成果の見える化です。
「正」の文字がつき、消された単語が日に日に増えていくのが楽しみになってきます。
これは、何も英単語だけに限りません。
スケジュールに単元などをいれてマス目を作り、学習が終わった単元は、そのマス目を塗りつぶしていくという方法でもいいでしょう。
どんどんマス目が塗りつぶされていくのがわかると、はげみになります。
モチベーションを保つには、作業工程を細分化し、達成したところに印をつけ見える化するとよいでしょう。